2024年のスキンケアトレンドをプロが予想
新型コロナウイルス対策としてのマスクの着用が個人の判断となり、これまで隠れていた口元や肌のケアへの関心が高まった2023年。スキンケア面では、 長期間のマスク生活による「たるみ」や「くすみ」といった肌悩みを解消する化粧品が注目を集めたほか、パッチ系アイテムやパーソナライズ化の加速など、新しいトレンドも誕生している。
そこで、今回は世界的なトレンド予測会社「WGSN」のカルチャー&トレンドアナリストであるアレックス・ビー氏が、2024年にトレンド入りが予想される最新スキンケアを米Who What Wearで解説。新しいスキンケアを買う際の参考にしてみて！
1．「生理周期」に合わせたスキンケア製品が急増
女性の体は生理周期によるホルモンバランスの影響を受けて変化することから、生理周期に合わせたスキンケアの必要性が叫ばれている昨今。海外では、すでに生理周期によって生じる肌トラブルに対処するスキンケア製品が多数登場しており、2024年はより種類が増えるだろうと話すビー氏。
ビー氏は、「月経期、妊娠期、閉経期のライフステージにおけるホルモン変化が美容と健康に及ぼす影響についての理解が深まっており、業界的に女性ホルモンによる美容サポートの機会が拡大しています」とコメント。生理中の肌をサポートするだけでなく、妊娠や更年期などの女性ホルモンに関連するスキンケア製品の増加が見込まれるという。
2．「ストレス肌対策」の需要高まる
近年、ストレスや不安が体に与える影響についての認識が高まっており、Googleトレンドでも 「ストレスと不安を軽減する方法」の検索数は前年比で150%増加。美容面においても、ストレスは肌荒れやキメの乱れ、シワ、くすみ、たるみなど肌トラブルの原因のひとつとされており、敏感肌になる可能性を高めるといった報告もあるそう。
そんなストレスによって敏感になった「ストレス肌」を改善するスキンケア製品の需要が急増。WGSNの報告によると、2024年はオートミールやラベンダー、ジャスミンのような鎮静成分を配合したスキンケア製品の人気が高まると予想されている。
3．「パッチ系アイテム」の種類が拡充
ニキビに貼るシール状のケア製品「ニキビパッチ」をはじめ、マイクロニードルで目元や口元の集中ケアする「マイクロニードルパッチ」や、おでこや眉間、目元などのシワにアプローチする「顔用パッチ」など既にさまざまなパッチ系アイテムがあるけれど、2024年はますます種類が増えるだろう予想するビー氏。
ビー氏は、「韓国で最初に普及した経皮美容パッチは、迅速でコストパフォーマンスの効果の高い解決策を約束するアイテムとして人気が高まっています」と報告。シンプルで使いやすいため、スキンケアを購入する若い世代に特に人気が高く、今後はサンケアパッチ、ウェルネスパッチ、アロマテラピーパッチなども普及するだろうと話している。
4．スキンケアの「パーソナライズ化」が加速
これまでにも、それぞれの肌状態に合わせたスキンケア製品はあったけれど、2024年はよりパーソナライズ化された「オーダーメイド」のスキンケア製品が増えると予想。ビー氏は「ハイパーパーソナライゼーションは、ここ2~5年のスキンケアの話題の中心になっています」と話し、すでにビューティ好きたちの間では浸透しつつあるという。
実際にたくさんのスキンケア製品を購入することは、プラスチック容器など不要なごみを減らすという面でもメリットがあり、ビー氏は、「スキンケアのルーチンが環境に与える影響を意識している人にとって、オーダーメイドのスキンケアはより持続可能なソリューションでもあり、ユーザーとブランドの両方にとって無駄を減らすことができます」と話している。
マスクの着用が個人判断になったことを受け、再びスキンケアへの関心が高まっている昨今。今後はより肌にとって本当に必要なものを取り入れられる方法を期待したい。
