第96回アカデミー賞のノミネーションが発表された。『オッペンハイマー』が最多13部門でノミネートされ、日本からも3作品が食い込んだ。(フロントロウ編集部)

第96回アカデミー賞のノミネーションが発表

 映画界で最も栄誉ある賞と言われるアカデミー賞のノミネーションが、現地時間1月23日に発表された。『オッペンハイマー』が作品賞や監督賞を含む最多13部門でノミネートされ、日本で今週公開される『哀れなるものたち』が11部門でそれに続いた。

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 一方、全世界で旋風を巻き起こした『バービー』は作品賞や助演男優賞など7部門でノミネートされたが、主演を務めたマーゴット・ロビーとグレタ・ガーウィグ監督がそれぞれ主演女優賞と監督賞の候補からはずれ、関係者やファンをザワつかせた。同様に、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』での熱演が話題になったレオナルド・ディカプリオも主演男優賞のノミネートを逃した。

 日本からは、『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞、『PERFECT DAYS』が国際長編映画賞、『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞にノミネートされた。日本映画が視覚効果賞にノミネートされるのは史上初。また、宮崎駿監督が手がけた『君たちはどう生きるか』は、アカデミー賞の前哨戦と言われるゴールデン・グローブ賞で最優秀長編アニメーション映画賞に輝いており、受賞に期待がかかっている。

 授賞式は現地時間3月10日に開催される。

作品賞

『American Fiction(原題)』
『落下の解剖学』
『バービー』
『The Holdovers(原題)』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『オッペンハイマー』
『パスト ライブス/再会』
『哀れなるものたち』
『関心領域』

監督賞

ジュスティーヌ・トリエ(『落下の解剖学』)
マーティン・スコセッシ(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)
クリストファー・ノーラン(『オッペンハイマー』)
ヨルゴス・ランティモス(『哀れなるものたち』)
ジョナサン・グレイザー(『関心領域』)
ジェフリー・ライト(『American Fiction(原題)』)

主演男優賞

ブラッドリー・クーパー(『マエストロ:その音楽と愛と』)
コールマン・ドミンゴ(『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』)
ポール・ジアマッティ(『The Holdovers(原題)』)
キリアン・マーフィー(『オッペンハイマー』)

主演女優賞

アネット・ベニング(『ナイアド 〜その決意は海を越える〜』)
リリー・グラッドストーン(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)
ザンドラ・ヒュラー(『落下の解剖学』)
キャリー・マリガン(『マエストロ:その音楽と愛と』)
エマ・ストーン(『哀れなるものたち』)

助演男優賞

スターリング・K・ブラウン(『American Fiction(原題)』)
ロバート・デ・ニーロ(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)
ロバート・ダウニー・Jr.(『オッペンハイマー』)
ライアン・ゴズリング(『バービー』)
マーク・ラファロ(『哀れなるものたち』)

助演女優賞

エミリー・ブラント(『オッペンハイマー』)
ダニエル・ブルックス(『カラーパープル』)
アメリカ・フェレーラ(『バービー』)
ジョディ・フォスター(『ナイアド 〜その決意は海を越える〜』)
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(『The Holdovers(原題)』)

脚本賞

『落下の解剖学』
『The Holdovers(原題)』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『May December(原題)』
『パスト ライブス/再会』

脚色賞

『American Fiction(原題)』
『バービー』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
『関心領域』

長編アニメ映画賞

『君たちはどう生きるか』
『マイ・エレメント』
『ニモーナ』
『ロボット・ドリームズ』
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』

長編ドキュメンタリー賞

『ボビ・ワイン:ゲットー・プレジデント』
『The Eternal Memory(原題)』
『Four Daughters(原題)』
『To Kill a Tiger(原題)』
『実録 マリウポリの20日間』

国際長編映画賞

『Io Capitano(原題)』(イタリア)
『PERFECT DAYS』(日本)
『雪山の絆』(スペイン)
『The Teacher’s Lounge(原題)』(ドイツ)
『関心領域』(イギリス)

短編アニメ映画賞

『Letter to a Pig(原題)』
『Ninety-Five Senses(原題)』
『Our Uniform(原題)』
『Pachyderme(原題)』
『War Is Over! Inspired by the Music of John & Yoko(原題)』

短編実写映画賞

『彼方に』
『Invincible(原題)』
『Knight of Fortune (原題)』
『Red, White and Blue(原題)』
『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』

短編ドキュメンタリー賞

『The ABCs of Book Banning(原題)』
『The Barber of Little Rock(原題)』
『Island in Between(原題)』
『The Last Repair Shop(原題)』
『Nǎi Nai & Wài Pó(原題)』

撮影賞

『伯爵』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』

衣装デザイン賞

『バービー』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『ナポレオン』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』

メイク・ヘアスタイリング賞

『Golda(原題)』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』
『雪山の絆』

歌曲賞

「The Fire Inside」(『フレーミングホット!チートス物語』)
「I’m Just Ken」(『バービー』)
「It Never Went Away」(『ジョン・バティステ:アメリカン・シンフォニー』)
「Wahzhazhe (A Song for My People)」(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)
「What Was I Made For?」(『バービー』)

作曲賞

『American Fiction(原題)』
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』

美術賞

『バービー』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『ナポレオン』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』

編集賞

『落下の解剖学』
『The Holdovers(原題)』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『オッペンハイマー』
『哀れなるものたち』

音響賞

『ザ・クリエイター/創造者』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
『オッペンハイマー』
『関心領域』

視覚効果賞

『ザ・クリエイター/創造者』
『ゴジラ-1.0』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3 』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
『ナポレオン』

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