『ファンタスティック・ビースト』シリーズの気になる今後
日本で『ファンタビ』の愛称で親しまれる映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズは、全5部作の予定で、これまでに『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』の計3作品が公開されているが、右肩下がりの興行収入やキャストの不祥事などが理由で、新作が制作されないまま打ち切りになる可能性が囁かれている。
実際、前作が公開されてから2年近く経つが、4作目が制作されるという話はまだ聞こえてこない。このままストーリーが完結しないまま、終わりを迎えてしまうのだろうか? 過去3作品でメガホンを取ったデヴィッド・イェーツ監督は、昨年10月、シリーズをめぐる状況について英Total Filmにこのように述べている。
「『ファンタスティック・ビースト』に関しては、すべて止まっています。私たちはこれまでに3本の映画を作り、前作(3作目)はパンデミックの最中に制作しました。すごく楽しかったけど、大変でした。私たちはまだワクチンがなかったときに撮影をしました。ありがたいことに、誰も病気にはなりませんでしたが、私たちは最も詳細なプロトコルを導入していました」
続けて、「(『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を)私たちはみんな誇りに思っています。それが世に出たとき、私たちはちょっと立ち止まって、小休止して、ゆっくりする必要がありました」と語った。
ちなみに、イェーツ監督によると、1作目の制作に着手した時点ではシリーズが全5作品になることを誰も知らされていなかったそうで、「全5作品になるというアイデアは、ほとんどの人にとって驚きでした。ジョー(J.K.ローリング)が一度、記者会見でさらっとそのことに言及しただけでした。全5作品になるなんて誰も言っていませんでした。私たちは1作目にコミットしていました」と明かすと、「いずれまた戻って来ることになると思います。でも、ジョーとは話していないし、(プロデューサーの)デヴィッド・ハイマンとも話していないし、ワーナー・ブラザースとも話していません。私たちはただ小休止しているだけです」と、シリーズの今後に希望が感じられるコメントを残した。