カナダの新鋭グラハム・フォイ監督が贈る映画『メイデン』が、4月19日（土）より日本公開される。ヴェネチア国際映画祭で“未来の映画賞”を受賞し、批評家から絶賛された本作は、16ミリフィルムの映像美が際立つ青春映画の新たな傑作だ。
物語の舞台はカナダ・カルガリー郊外。親友同士のカイルとコルトンが駆け抜ける夏の日々は、鉄道の線路での悲劇によって突如として終わりを迎える。喪失感に打ちひしがれたコルトンは、消えた少女ホイットニーの存在を知り、渓谷で拾った彼女の日記帳を手がかりに彼女の真実へと近づいていく。
映画は前半と後半で異なる視点を採用。前半では少年たちの青春の儚さを、後半では少女ホイットニーの視点から幻想的な物語を描き、観る者を夢と現実の境界へと誘う。主演のジャクソン・スルイターの鮮烈な演技は、リヴァー・フェニックスを彷彿とさせ、深い感動を呼び起こす。
友情、孤独、喪失感――普遍的なテーマを鮮やかに描き出した『メイデン』は、日本の観客にもその魅力を存分に届けるだろう。この春、劇場でその世界に触れてみてはいかがだろうか。
第 79 回ヴェネチア国際映画祭 ヴェニス・デイズ部門 “未来の映画賞”受賞の本作は、4月19日(土)よ りシアター ・ イメージフォーラム ほか全国順次公開。
