当初エルファバ役は、レディー・ガガだった?
西の魔女エルファバ役には、当初レディー・ガガがキャスティングされる可能性があったと噂されている。『リトル・ダンサー』や『愛を読むひと』のスティーヴン・ダルドリーから、ジョン・M・チュウへ監督の変更があったことや、ガガの映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』への出演が決まったことから実現には至らなかった。
アリアナと役を競っていた強力なライバルたち
以前から『ウィキッド』の大ファンだと公言し、数回のオーディションを経て見事グリンダ役を射止めたアリアナ・グランデだが、実は他にも強力なライバルが。『マンマ・ミーア!』で圧巻の歌唱力を披露したアマンダ・サイフリッドや、『ディセンダント』シリーズなどで知られるダヴ・キャメロンもオーディションを受けていた。アリアナと親しい友人であるダヴは、自身はオーディションには落ちてしまったが「ファンとして、本当に本当に楽しみなんです」とアリアナへの期待を寄せるコメントを残した。
フィエロ役の候補だった豪華過ぎるメンバーは?
グリンダ役やエルファバ役だけでなく、ウィンキー国の王子・フィエロ役にも当然多くの有名俳優が候補に挙がっていた。歌手のショーン・メンデス、ジョナス・ブラザーズのニック・ジョナスやジョー・ジョナスといった有名アーティストたちがこの役を争ったとされている。実際にニックは、どの役かは明らかにはしていないものの、ポッドキャストの番組内で『ウィキッド』のオーディションに参加したことは明言している。
圧巻のチューリップ畑や緑色の列車は本物!
制作陣や監督やのこだわりが詰まった豪華なセットデザインは、本作の世界観をよりリアルに表現していると絶賛されている。驚くべきことに、エメラルドシティへ向かう緑色の列車や回転する図書館、900万本ものチューリップで埋め尽くされた花畑は、すべてCGではなく実際にセットが作られている。2024年のパリオリンピックの際に、劇中の列車を忠実に再現した車両がパリに到着!と話題に。
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x.comフィエロが乗っていた馬の秘密
ジョナサン・ベイリー演じるフィエロが、劇中で乗る馬にも注目。ジョナサンはNetflixのドラマ『ブリジャートン家』で、長男・アンソニーを演じて大ブレイク。『ブリジャートン家』で乗っていたのと同じ馬を、『ウィキッド ふたりの魔女』の撮影でも使用していたと本人がポッドキャストで明かしている。
エルファバのこだわりのネイルデザイン
エルファバの心の変化やストーリーに合わせて、シンシアは15年来の知り合いのネイリストと一緒にネイルデザインを手がけた。冒頭エルファバのネイルは、グリーンがベースのシンプなグラデーションのデザインだが、物語の後半、自身の本性が発揮されてくるにつれてより大胆なデザインへと変化している。シンシアは本編中以外にも、プレミアイベントやプレスツアーの際にもゴージャスなネイルを披露している。
ネッサローズの「銀の靴」と「ボーダーの靴下」の意味
生まれつき足が不自由で車椅子に乗っているネッサローズは、前編では少し地味な存在のキャラクターだったが、次作ではエルファバの妹としてより重要な役割を果たすことに。父からプレゼントされた「銀の靴」や、映画のキャラクターポスターでも確認できる「ボーダーの靴下」には深い意味があり、ネッサローズが辿る運命と大きく関連してくる重要なアイテムだ。1939年の映画『オズの魔法使い』にヒントが隠されている。
ネッサローズを演じたマリッサ・ボーディ本人も、11歳で交通事故に遭い車いすで生活を送っていたが、俳優になる夢を諦めず本作でスクリーンデビューを果たした。
マダム・モリブルがエルファバに傘をさした理由
気象を操る魔法の力を持つシズ大学の学長・マダム・モリブルが、さりげなくエルファバに傘をさすシーンがあるが、こちらもエルファバの運命に関連してくる重要な伏線のひとつ。雨の意味がわかる人が見るとドキッとしてしまうシーン。
マダム・モリブルを演じたミシェル・ヨーは、香港映画界やハリウッドで40年以上のキャリアを持つベテラン俳優だが、意外にもミュージカル作品は今作が初挑戦だった。
ヤギのディラモンド教授の声は誰?
シズ大学で歴史学を教える、ヤギのディラモンド教授の声を担当したのは、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のティリオン役などで知られるピーター・ディンクレイジ。ピーターの娘がミュージカル「ウィキッド」の大ファンだったこともあり声優での参加を喜んでいたが、「他のキャストと離れてサウンド ブースで録音するのは少し孤独」に感じたそう。