ニコール・シャージンガー、「誰も見てくれないなら、自分を見せに行く」覚悟の6年

見向きもされなかった時代を乗り越えたニコールが贈ったアドバイスとは

「誰も私を真剣に見てくれなかったし、オーディションすら受けさせてもらえなかった」。注目の動画でそう語っているのは、元プッシーキャット・ドールズのニコール・シャージンガー。現在、ブロードウェイ公演『サンセット大通り』での演技が高く評価され、2025年トニー賞の最優秀主演女優賞にもノミネートされた彼女だが、その裏にはミュージカル女優としては誰にも見向きされなかった時代の苦悩があったという。

このTikTok動画は、『サンセット大通り』が行われた劇場の外で彼女を待っていたファンからの質問に応える姿が撮影されたもの。エンタメ業界での成功を夢見ているけれど見向きもされず、つらい時期を過ごしていると悩みを告白した女性に対し、シャージンガーが自身の経験をもとに力強いアドバイスを贈っている。その内容は瞬く間に拡散され、多くの共感と称賛を集めている。

@jasoncrespin812 Nicole Scherzinger gives advice at the stage door of Sunset Boulevard on May 7, 2025. “Educate people on who you are.” “Follow your heart.” #nicolescherzinger #sunsetboulevard #stagedoor #advice #nicole #scherzinger #sunset #boulevard #broadway @Nicole Scherzinger @Sunset Blvd. ♬ original sound - Jason Crespin

オーディションを拒否される→チャンスを自ら作る

幼い頃からミュージカルに親しみ、稽古や舞台出演を重ねてきた彼女にとって、ミュージカルはまさに原点ともいえる存在。ところが、「映画やテレビ向けのミュージカル、何一つオーディションを受けることができなかった」という。その状況を打破するために2019年、思い切った行動に出た。自ら資金を投じて、10人編成のバンドと共にニューヨークへ渡り、自主公演を開催したのだ。会場はロキシー・ホテルの地下にあるジャズクラブ。これは完全招待制のショーで、ブロードウェイ関係者だけを招いて、自分の本質的な音楽的ルーツと才能を伝えるための場だった。その後、ロンドンやロサンゼルスにもこのショーを持ち込んだ彼女。

「私のことを知らなくて私の才能を理解できないのなら、教えてあげる」、そんな気持ちで自主公演を開催したと語る。

その後、シャージンガーは『サンセット大通り』でノーマ・デズモンド役を演じ、ローレンス・オリヴィエ賞を受賞。そして今、ブロードウェイの舞台で喝采を浴びている。すべての始まりは、“信じること”と“自ら動く勇気”だった。

そして最後に、彼女はこんなメッセージを残している。

「だから、自分でチャンスを作らなきゃいけないの。あなたの中に、その力はちゃんとある。もし何かを強く願う気持ちがあるのなら、それは神様が理由あって与えてくれてくれたもの。だから、迷わず自分の心に従って」

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