マイリー・サイラスがグラミー賞授賞式を振り返る
これまで8枚のアルバムをリリースしてきたマイリー・サイラスは、5月30日に9枚目のアルバム『Something Beautiful』をリリースする。今回のアルバムは音楽と映像が1曲ずつ段階的に展開され、綿密に構築された旅の始まりを表現する試みを行っており、欧米では映画館で全13曲の映像をまとめたビジュアル・フィルムが公開される。
そんなマイリーといえば2024年に開催された第66回グラミー賞授賞式にて、最優秀レコード賞とベスト・ポップ・ソロ・パフォーマンス賞を受賞し、自身初のグラミー賞を獲得。
これまで数々の楽曲をリリースし、2015年にグラミー賞に初めてノミネートされたマイリー。しかし、2024年までグラミー賞を受賞するということはなかった。そのため2024年のグラミー賞授賞式も欠席予定だったようで、その理由について「一つには、怖かったし、不安もありました。でも、勝つことが私にとってどれほど大きな意味を持つのか、考えたくもなかったと思います」と話し、「受賞を逃したり、ノミネートされなかったりするたびに、私は『そんなことは私には関係ない』と言い聞かせて、それを受け入れてきました。どこかでそれが私にとって重要だったという事実から逃げていたんです」とゼイン・ロウとのインタビューで回答。

そして「(グラミー賞に)執着していたわけでもなかったし、グラミー賞を獲りたいと思って曲を書いたわけでもなかった。でも、『Flowers』でグラミー賞を受賞した時は、まるで傷ついた心に絆創膏を貼ったような気持ちでした」と当時を振り返った。
ようやく音楽界で最も名誉があると言われるグラミー賞を手にしたマイリーは「この賞は本当に素晴らしい」と言いながら「でも、この賞が何かを変えないことを心から願っています。だって、昨日の私の人生は素晴らしかったから。世界中の誰もがグラミー賞をもらえるわけではないけれど、この世界にいる人はみんな素晴らしいです」と話した。