韓国映画の新たな金字塔が走り出す——映画『脱走』が描くのは、ただの逃亡劇ではない。人生を、自分自身を、そして希望を取り戻すための決死の疾走だ。軍事境界線を越えようとする男のタイムリミットは、わずか2日間。走ることでしか掴めない自由がそこにはある。
主人公ギュナムを演じるのは、韓流ドラマの常連イ・ジェフン。その眼差しには、国家に縛られた男の複雑な感情が宿る。対するヒョンサン役のク・ギョファンは、冷徹でありながらどこか人間臭い追跡者。二人の間に流れる“かつての友情”と“今の使命”が、追う者と逃げる者という関係に重層的なドラマをもたらす。
ホン・サビンやソン・ガンといった注目若手の参加も、作品にフレッシュな風を吹き込む。彼らが描く“選ばれなかった者たち”の存在は、単なるスリルに終わらない余韻を観客に残すはずだ。
リアルな軍事基地の再現や、社交ダンスが華やかに舞うパーティーシーンなど、映画の世界観を支えるビジュアルのクオリティも圧巻。Zion.Tの『ヤンファ大橋』が緊張感の中に切なさを添え、映像と音楽が絶妙に絡み合う。
そして注目は、ファン垂涎の前売券特典。8種のブロマイドとランダムな絵柄、さらにサイン入りポスターが当たるキャンペーンまである。“推し”を手に入れるチャンスを逃す手はない。6月20日、劇場でこの疾走感を体感せよ。

『脱走』メイキング映像Part1
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