カンヌで「今年最高の映画」と称された話題作が、この夏ついに日本上陸。映画『ユニバーサル・ランゲージ』が8月29日に公開される。
カナダの鬼才マシュー・ランキンが手がけた本作は、言葉も文化も曖昧な街・ウィニペグを舞台に、すれ違いばかりの日常を描くファンタジー。登場人物たちは、みんなちょっとズレていて、でもそのズレこそが世界を面白くしている。
ネギン&ナズゴル姉妹のドタバタな冒頭から始まる特報映像では、“もしもの世界”の奇妙で美しい風景が次々と登場。映像に重なる「全世界100以上の映画祭を席巻!」の文字が、ただのインディー作品ではないことを強く印象づける。BGMに流れる『Oh the World Is Laughing』が、このユーモラスな世界にぴったりとはまる。
注目すべきは、段違いの構図が斬新なティザービジュアル。ウィニペグの街並みと奇人変人たちが描かれたその1枚は、眺めているだけで物語が始まりそうな雰囲気をまとっている。イラストを担当したのは、ウラケン・ボルボックス。『ロボット・ドリームズ』の制作陣とのコラボレーションが、また新たな世界を生み出している。
“あなたも誰かに優しくなれる”——ビジュアルに添えられたコピーが、映画の余韻を先取りする。ムビチケには、観光ガイドブックまでついてくるという遊び心も見逃せない。
ズレているからこそ、優しくなれる。『ユニバーサル・ランゲージ』は、この世界に足りなかったものを、少しだけ思い出させてくれるかもしれない。
8月29日(金)公開『ユニバーサル・ランゲージ』|特報
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