“自由に生きる”という言葉が、これほど切実に響く映画があっただろうか。インド映画『私たちが光と想うすべて』が、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞。インド映画史に名を刻む偉業を達成した。初の長編作ながら、世界中の映画賞で25冠を達成し、70か国以上での公開も決定している。

最新で解禁された本編映像には、誰にも打ち明けられない恋を続けるアヌとシアーズの姿がある。二人が密かに訪れる海辺の洞窟、そこで目にする「自由」の文字。アヌがつぶやく「正直に話したらもう会えなくなる」というセリフが、まるで祈りのように心を打つ。伝統と宗教、そして家族の価値観に縛られながらも、彼女たちは今ここに確かに生きている。

監督・脚本を手がけたカパーリヤーは、その“生の実感”を映像に焼き付けた。ムンバイとラトナギリ、それぞれ異なる光と影の中で、カメラは登場人物たちの心の揺らぎを追い続ける。メイキングカットには、自ら機材を担ぎ撮影に臨む監督の姿が映る。その眼差しは、インドの現実を“美しさ”として切り取る強い意志そのものだ。

さらに、監督のもう一つの原点とも言えるドキュメンタリー『何も知らない夜』も公開決定。学生運動、政治弾圧、叶わぬ恋──映画を通じて炙り出されるのは、現代インドの“いま”。大学寮で発見された小さな恋文が導くのは、国家という巨大な権力と、自由を求める若者の対峙だった。

『私たちが光と想うすべて』は、ただのラブストーリーではない。これは、“声をあげること”の美しさを描いた、時代の証言でもある。

画像1: インド映画史上初の快挙!カンヌが認めた『私たちが光と想うすべて』に絶賛の嵐、本編映像&監督作『何も知らない夜』も公開決定
画像2: インド映画史上初の快挙!カンヌが認めた『私たちが光と想うすべて』に絶賛の嵐、本編映像&監督作『何も知らない夜』も公開決定
画像: 『私たちが光と想うすべて』本編映像_海辺の村の洞窟 www.youtube.com

『私たちが光と想うすべて』本編映像_海辺の村の洞窟

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『私たちが光と想うすべて』監督・脚本:パヤル・カパーリヤー
出演:カニ・クスルティ、ディヴィヤ・プラバ、チャヤ・カダム
原題:All We Imagine as Light/2024年/フランス、インド、オランダ、ルクセンブルク/
マラヤーラム語、ヒンディー語/118分/1.66:1/字幕:藤井美佳/配給:セテラ・インターナショナル PG12
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