クラブ大混乱!まさかの“ジャスティン降臨”で歓声爆発
ラスベガスの有名クラブ「XSナイトクラブ」で、“偽ジャスティン・ビーバー”がステージに乱入し、観客だけでなく現地スタッフや人気DJまでを騙してパフォーマンスを行うという、まるで映画のような珍事件が発生した。
��DEVELOPING: A man impersonating Justin Bieber tricked an entire Las Vegas night club that he was actually Bieber. They allowed him to perform and paid the man for the performance.
— Dom Lucre | Breaker of Narratives (@dom_lucre) August 18, 2025
pic.twitter.com/TlQKVHQFFH
事件が起きたのは、多くの著名アーティストが出演するXSで開催されていたクラブイベント。当日ステージでパフォーマンスしていたのは、ロサンゼルス出身のDJ Gryffin(グリフィン)。彼はハウスやメロディックEDMを得意とし、世界中のフェスやクラブで活躍している人気プロデューサーで、母親が日本人という日系のルーツも持つ。
そこに現れたのが、ジャスティン・ビーバーそっくりの男。英Daily Mailなどによると、彼は複数人の“協力者”を引き連れて現れ、「ビーバーの新しいマネジメントチーム」だと名乗っていたとされており、その言葉を疑うことなく受け入れた関係者たちは、彼を舞台裏へと案内した。さらに、暗くて騒がしいクラブの雰囲気を利用し、「新アルバム『SWAG』のプロモーションで来ている」ともっともらしい嘘をついて納得させたという。
そして、そのままステージ裏まで入り込むと、グリフィン本人にまで接触。なんとグリフィンも彼を本物のジャスティン・ビーバーと信じ込み、「ジャスティン・ビーバーが来てくれてるよ!」とファンに向けてアナウンス。その直後、そっくりさんはステージに上がり、2015年の大ヒット曲「Sorry」をリップシンクで披露し、観客の熱気は最高潮に達した。
だが4分以上にわたるパフォーマンスが終わった後、クラブのスタッフが本人ではないことに気付き、状況は一変したと米TMZが伝えている。男性は即時退去させられ、XSナイトクラブおよびウィン・ラスベガスの施設から永久追放処分が下された。
この出来事を受けて、グリフィンは自身のInstagramでその日の様子を振り返る投稿を行った。そこには、パフォーマンス直後に「いや〜、最高だったね!」と笑顔で語る姿と、後になって「なんか最近太ったなとは思ってたんだよね(笑)」と冗談交じりに話す様子が収められており、フォロワーたちからは「これは面白すぎる」「仕込みかと思った」といったコメントが殺到した。
さらにSNS上ではこの事件が大きな話題となり、Diploをはじめとする複数の有名DJたちもリアクションを投稿するなど、音楽業界内でも盛り上がりを見せた。
ただ者じゃない!? 世界を回る“そっくりスター”
実はこの“偽ビーバー”の男、フランス出身のディラン・デスクロスというインフルエンサーで、ただの一般人ではない。彼はTikTokやInstagramで“ビーバーのそっくりさん”として人気を集めており、その再現度は髪型やファッションだけでなく、タトゥーまでも本人そっくりに施しているほど。遠目にはまず見分けがつかないクオリティで、クラブのような環境ではなおさら見抜くのは難しい。さらに彼は、これまでにヨーロッパや中東、南米など世界各地で“フェイク・ビーバー”としてのワールドツアーを開催してきた過去を持つのだ。
その完成度の高さから、「本人よりそれっぽい」と言われることもある彼。今回はさすがにやりすぎだったようだが、これで“フェイクビーバー”としての知名度はさらに上がったことだろう。