グライムの象徴スケプタと、ダンスミュージックの異端児フレッド・アゲイン。UKの二大巨頭が再び組み、新曲「バック・2・バック」をリリースした。フジロック2025で観客を熱狂の渦に巻き込んだ勢いをそのまま刻み込んだかのようなサウンドは、タイトルが示す通り“互いに背中を預けて連勝を重ねる”スピリットを体現している。

6月に放たれた「Victory Lap」が世界のダンスフロアで一瞬にしてアンセムと化した流れを受け、今回の新作もリリース直後からSNSで爆発的に拡散。メディアは“勝利の連続”と報じ、ファンたちはさらなる快進撃に歓声を上げている。短期間でここまで強烈なインパクトを連続して生み出すコンビは、今のUKシーンでも稀有な存在だ。

そして映像でもその熱量は表現されている。公開されたミュージックビデオは、スケプタとロンドンの映像作家DOMAMANICによる共同ディレクション。ロンドンのストリートを舞台に、スケプタの鋭利なラップとビートの重厚感がシンクロし、視覚と聴覚を同時に揺さぶる仕上がりとなっている。音楽と映像、その両面で2025年のクラブカルチャーに新たな基準を打ち立てる一曲と言えるだろう。