2軒を統合、1軒はゲスト用に 2027年完成予定の“夢の邸宅”とは
世界的ポップスターのハリー・スタイルズが、ロンドンでも屈指の高級住宅街として知られるハムステッドで、同じ通り沿いに4軒目となる家を購入した。
ロンドン北部に位置するハムステッドは、英国有数の高級住宅街として知られ、歴史ある街並みと豊かな自然が調和する格式高い地域だ。多くの芸術家や著名人が居住してきたこの地に、今、ハリー・スタイルズによる“個人都市化”ともいえるプロジェクトが進行していることを英Daily Mailなどが伝えている。
彼はこのエリアで4軒の家を所有。そのうち2軒は一体化され、映画館、ギャラリー、ジム、サウナ、マスタースイート、スタッフ用宿泊スペースを備えたメガ邸宅にする予定なんだとか。さらに、4軒目は庭と専用ドライブウェイで接続し、ゲスト用の棟として利用されるんだそう。総工費は約3,000万ポンド(約56億円)。一方、3軒目は少し離れており、投資用として保有されているとされると伝えられている。
セレブたちが求める“プライベート領域”のかたち
このような“コンパウンド化”の動きは、友人であるエド・シーランがイギリスで築いたプライベート邸宅群“シーランヴィル”とも共通しており、英メディアでも比較されることが多い。シーランは自身の敷地にスタジオ、湖、パブなどを所有し、一帯を個人の「村」として整備した。
一方で、スタイルズの計画にはハムステッドという保存地区ならではの難題も。塗料の色すら市議会の承認を要するほど景観保護が厳格で、2024年4月にようやく建設許可が下りた。生態調査ではコウモリやキツネの活動も確認されており、環境保護機関の特別許可が求められる可能性もある。
また、防音措置や電動建機の使用、作業時間の調整といった騒音対策も進められており、地域住民との共存を意識した慎重なプロジェクト運営が行われている。
なお、歌手のルイス・キャパルディもこのエリアに2軒の物件を所有しており、ハムステッドは今や、静けさとプライバシーを重視するセレブたちの新たな拠点となっているようだ。