FRONTROW

Z世代の47%が「過去に生きたい」…SNSも4割が「なければよかった」

FRONTROW Editorial Dept.
BY FRONTROW Editorial Dept.
Z世代の47%が「過去に生きたい」…SNSも4割が「なければよかった」
High angle shot of young Asian woman texting on her smartphone while lying on bed relaxing at cozy home. Chatting online with friends. Social media. Youth culture. Lifestyle and technology

 現代のテクノロジーへの不満から、デジタル化以前の時代に憧れるZ世代が増えている。米NBCニュースの最新調査では18〜29歳の47%が「現代より過去に生きたい」と回答し、ハリス・ポールの別調査では4割が「ソーシャルメディアはなければよかった」と答えた。(フロントロウ編集部)

Z世代の47%が「過去に生きたい」…NBC最新調査が示す数字

 米NBC News Decision Desk PollとSurveyMonkeyが米時間2026年3月30日から4月13日にかけて32,433人を対象に実施した調査によると、18〜29歳の47%が「選べるなら過去に生きたい」と回答した。内訳は「50年以内の過去」が33%、「50年以上前」が14%。「現在に留まる」は38%、「未来に生きたい」は15%にとどまった。人種別では白人の若年層が52%と最も高く、ヒスパニック系47%、黒人33%という結果だった。

 「過去への憧れ」の背景には、現代のテクノロジーへの強い不満がある。コロラド州の20歳、ベン・アイザックスはNBCニュースに「スマートフォンは、人々が対面で会話したり、電話の届かない場所に身を置く能力を奪った」と語った。ミシガン州の25歳、アレックス・アバナシーは1990年代の「iPod」を引き合いに出し、「複数の機能を詰め込んだスーパーコンピュータではなく、単一の目的のために設計されたテクノロジーには価値がある」と述べた。

Z世代の4割が「ソーシャルメディアはなければよかった」と回答

 SNSへの不満は、より直接的な数字にも表れている。社会心理学者ジョナサン・ハイドと連携してハリス・ポールが実施した調査(Z世代成人1,006名対象)では、40%が「ソーシャルメディアは存在しなければよかった」と答えた。プラットフォーム別では、TikTokが47%、X(旧Twitter)が50%、Snapchatが43%、Instagramが34%となった。一方、同じ回答がYouTubeでは15%、スマートフォンでは21%と大幅に低く、Z世代が否定しているのは「SNS的なつながり方」であり、テクノロジー全般ではないことが浮かび上がる。

 同調査では34%のZ世代が「投稿も返信もせずSNSを眺めるだけ」という状態にあることも判明し、全世代で最も高い割合だった。また31%は「見たいからではなく、習慣だからSNSを見ている」と回答しており、SNSが義務感と化している実態も明らかになった。

Z世代の80%が「米国は間違った方向に進んでいる」と感じている実態

 NBC調査ではテクノロジーへの不満に加え、将来への強い悲観も浮かび上がった。62%のZ世代が「自分たちの世代の生活は前の世代より悪くなる」と回答しており、楽観視したのは25%のみ。「米国が間違った方向に向かっている」と感じるZ世代は80%に上り、全年代の中で最も高い数字となった。

 心理学者クレイ・ラウトレッジは「Z世代が憧れる時代は、ソーシャルメディアとコンピュータが日常生活を仲介し始める直前の時代だ」と分析した。SNSとともに育った世代が今、SNSのない時代を渇望している実態は、テクノロジーと人間の関係を問い直す動きとしても各方面から注目されている。

MORE

FEATURE

RECOMMEND