ベリーにバナナは逆効果? 研究で判明した栄養吸収率“84%低下”


スムージーをより美味しく栄養豊富にするためにバナナを加えている人は多い。しかし米カリフォルニア大学デービス校の研究が、その習慣が逆にベリーなどに含まれる健康成分フラバノールの吸収率を大幅に下げる可能性を示していた。(フロントロウ編集部)
バナナとベリーの組み合わせを研究
心臓や脳の健康との関連が注目されている化合物である「フラバノール」。ベリーやココアなどに多く含まれているが、「ポリフェノール酸化酵素(PPO)」を多く含むバナナと組み合わせることで体内への吸収量がどのように変化するかを、米カリフォルニア大学デービス校が2023年に調査していた。その研究が改めて注目を集めている。
バナナが吸収率を下げることに
被験者数は少なく、すべての人に当てはまるとは言えないとしているものの、研究では興味深い結果が得られた。被験者たちは、フラバノールのカプセルを摂取した場合を対照群とし、バナナ&アーモンドミルクのスムージー、そしてベリーのみのスムージーを飲んだ場合のフラバノール吸収率を比較した。
その結果、バナナ入りスムージーを飲んだグループの体内フラバノール濃度は、対照群であるフラバノールカプセル摂取時と比べて84%低かった。一方で、ベリーのみのスムージーでは対照群とほぼ同程度の数値が確認されたという。
研究チームによると、その原因はバナナに豊富に含まれるPPOにあるという。米ScienceDailyなどによると、このPPOがスムージーの中でフラバノールを変化させ、体が吸収しにくい状態にしてしまうという。健康のために加えたバナナが、ベリーの持つフラバノールの吸収を大きく妨げていた可能性があることになる。
解決策は「バナナをパイナップルに変えるだけ」
健康のためにバナナとベリーのスムージーを飲んでいた人にとっては、意外な研究結果かもしれない。一方で、クリーミーな味わいを求めてバナナを加えていた人には代替案もある。研究チームは、PPO活性が比較的低いパイナップルやオレンジ、マンゴー、ヨーグルトを使うことを勧めており、これらであればフラバノールをより効率的に摂取できる可能性があるという。












