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カット・デニングス、トム・ハーディとの『地獄の6時間』明かす

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カット・デニングス、トム・ハーディとの『地獄の6時間』明かす
写真:Getty Images

 オーディションの苦労話は数多くあるが、これほど意外な後日談がついてくる話も珍しい。『NYボンビー・ガール』やマーベル作品のダーシー・ルイス役で知られるカット・デニングスが、SNSで映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のオーディション体験を明かした。(フロントロウ編集部)

「台詞を言わずに台詞を言って」

 カット・デニングスが参加したのは、トム・ハーディとの相性を見るためのケミストリーリード。数ページの台本を渡され、約6時間にわたってさまざまな演技を求められたという。

 カットはその時間を「人生最悪の日に受ける演技クラスのようだった」と振り返っている。

 なかでも苦戦したのが、演技コーチから「台詞を言わずに台詞を言って」と指示され、言葉の代わりに声や音を出すよう求められたこと。途中ではトムと役を交換したり、カメラの前で走り回ったりする場面もあったという。カットは当時の心境を「死にそうだった」と明かしている。

 一方のトムについては、こうした演技方法にすぐ順応し、「とても自由に、クリエイティブな方法で台詞を表現していた」と称賛した。

オーディション後、トム・ハーディが実家へ

 約6時間に及ぶオーディションが終わると、車を持っていなかったカットにトムが送っていこうと申し出た。

 当時、カットは両親と暮らしており、トムは彼女を実家まで送り届けた。カットが母親にトムを紹介したあと、自身が暮らしていた改装済みのガレージへ戻って昼寝をしたという。

 数時間後、カットが母屋に戻ると、そこにはまだトムの姿があった。

 「トム・ハーディがまだ母とお茶を飲みながら話していた」と振り返ったカットは、「私は一生彼のファンです。本当に素晴らしい人。母も今でも彼のことを話します」と語っている。

6時間の過酷なオーディション

 カットは最終的に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』への出演には至らなかった。一方、トムは主人公マックス・ロカタンスキー役を射止め、シャーリーズ・セロン演じるフュリオサとともに作品をけん引した。

 2015年に公開された同作は世界的なヒットを記録し、第88回アカデミー賞では編集賞や衣装デザイン賞など6部門を受賞した。

 また、マックス役のオーディションを受けていたマイケル・ファスベンダーも後年、その経験を「最悪のオーディションのひとつ」と回想している。会場へ向かう途中で道に迷って約1時間遅刻したうえ、演技コーチの指導にも苦戦し、「とてもつらかった」と振り返っていた。

 カットにとって、約6時間に及んだ過酷なオーディション以上に忘れられない思い出となったのは、その後に目にしたトムと母親がお茶を飲みながら語り合う光景だったようだ。

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