花びらの穴に靴紐を通す。ポスト アーカイブ ファクション (PAF) 初のスニーカー


服とオブジェクトを解体して組み直すことで知られるソウル発のブランドが、ついに自分の足元をつくった。ポスト アーカイブ ファクション (PAF) が、ブランド初の独自開発スニーカー「Petal Trainers」を発表。花びらを模したレーザーカットが、レザーのアッパー一面に走っている。(フロントロウ編集部)
穴の位置は、履く人が決める
POST ARCHIVE FACTION (PAF) が発表した「Petal Trainers」は、ブランドにとって初となる独自開発のスニーカーであり、ライフスタイル・フットウェアというカテゴリーへの初進出でもある。お披露目の場となったのは、2026年秋冬パリ・ファッションウィークのプレゼンテーションだった。
アッパーに使われているのはイタリアンカウレザー。その表面に、花びらから着想を得たレーザーカットのスリットが刻まれている。自然の形をプロダクトへと読み替える「Organic Artifact(オーガニック・アーティファクト)」というブランドのデザインアプローチを、そのまま靴に落とし込んだかたちだ。
面白いのは、この切れ込みが装飾で終わっていないこと。花びら型のカットアウトは表現のためのキャンバスとして設計されていて、ボリュームのあるシューレースをどのスリットに通すかで、見え方が変わる。靴紐の通し道があらかじめ決まっている一般的なスニーカーとは、前提が違う。
足裏はVibram®
ソールに採用されたのは、Vibram®製の「MC2 Road Running Sole」。耐久性と安定性を備え、路面の状況が一定ではない都市のなかを歩くことを想定している。アッパーの流動的なフォルムと、機能に振り切ったソール。その両方で「流動性」を追いかけたのが本作だという位置づけだ。
カラーはBlack、Brown、White、Malva Greyの4色。サイズは25cmから30cmまでが用意される。

スニーカー自体は、初めてではない
ポスト アーカイブ ファクション (PAF) は、2018年にドンジュン・リムとスキョ・ジョンがソウルで立ち上げたブランド。既存の服の枠組みを解体して組み直すことで新しい構造をつくるという方針を掲げ、アバンギャルドなスポーツウェアと未来的なアウターウェアを掛け合わせたスタイルを確立してきた。2021年にはLVMH プライズのファイナリストに選ばれ、同年から3年連続でHypebeast 100にも名を連ねている。
足元との関わりも、今回が最初ではない。2022年にはOff-Whiteのショー「EQUIPMENT」や、ヴァージル・アブローが手がけたブルックリン美術館の「Figures of Speech」展のオフィシャルグッズでコラボレーションを発表。近年ではDistrict Visionや、6シーズンにわたって続いたOnとの協業も話題を集めた。他社のソールを借りるのではなく、自分たちで一足を設計しきったという点が、今回の新しさにあたる。
「Petal Trainers」の価格は89,040円(税込)。2026年9月9日(水)11時から、ポスト アーカイブ ファクション (PAF) の各店舗と公式オンラインストアで先行販売され、その後、一部の取扱店舗に並ぶ。

















