結婚式で歌った未完の曲が、他人の名義で世界的ヒットに


『はじまりのうた』『シング・ストリート 未来へのうた』のジョン・カーニー監督が10年ぶりに手がけた劇場公開作『Power Ballad』(原題)の日本公開が決まった。邦題は『きみに贈る最強のうた』。12月25日(金)より全国公開される。日本版予告映像とポスタービジュアルもあわせて解禁された。(フロントロウ編集部)
一晩のセッションが、半年後に裏切りへ変わる
主人公のリックは、アイルランドでウェディング・バンドのフロントマンをしている。故郷のカンザスでシンガーソングライターになる夢を抱いていたが、最愛の女性と出会い娘を授かった時、自らその夢を封印した。
物語が動くのは、ある結婚式でのこと。リックは新郎の幼馴染で、人気ボーイズバンド出身のダニーと共演する。ステージが終わってもふたりは互いの曲をセッションし、意気投合した。
それから半年後、リックは衝撃を受ける。あの夜に演奏した自分の未完の曲が、ダニーの見事なアレンジによって発表され、世界的大ヒットを記録していたのだ。連絡を無視しながらも葛藤を抱えるダニー。仕事に身が入らずバンドと決裂し、家族も親友も失いかける危機に陥るリック。その“最悪な今”を、リックはダニーごと巻き込んで“最高の未来”へと変えていく。
ポール・ラッドが歌い、ニック・ジョナスが弾く
リックを演じるのは、『アントマン』シリーズや『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』で知られるポール・ラッド。夢を封印した男の諦めと未練を、持ち前の親しみやすさとともに演じ、本作では歌唱シーンにも挑んでいる。12月18日には『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の公開も控えている。
対するダニー役は、ニック・ジョナス。ジョナス・ブラザーズのメンバーとして世界的な人気を得たのち、『ジュマンジ』シリーズやミュージカルでも評価を重ねてきた彼が演じるのは、ボーイズバンドのイメージからの脱却を図るアーティストという、どこか自身の来歴と響き合う役どころだ。劇中では、アーティストとしての経験を生かした高揚感あふれるパフォーマンスを披露する。
解禁された予告では、リード曲「書けないよ(君なしで)」(原曲:How To Write A Song (Without You))がひと足早く流れる。力強くエモーショナルなメロディに、“きみ”へのまっすぐな想いを込めた歌詞が重なる一曲だ。ライブシーンや楽曲制作の様子、ふたりの軽妙なやり取りも収められている。
ダブリン国際映画祭のクロージングを飾った一本
カーニー監督は『ONCE ダブリンの街角で』でアカデミー賞歌曲賞を受賞して以来、音楽を物語の中心に据えた作品を撮り続けてきた。本作は2026年のダブリン国際映画祭でクロージング作品としてワールドプレミア上映されている。
共同脚本はピーター・マクドナルド、作曲はゲイリー・クラーク。ポスタービジュアルはギターを奏でるリックとダニーのセッションを切り取ったもので、「人生に訪れる予期せぬ転調」というコピーが添えられた。『きみに贈る最強のうた』は12月25日(金)より全国公開。
10月2日、リード曲のスペシャルリリックビデオが解禁
10月2日には、リード曲「書けないよ(君なしで)」のスペシャルリリックビデオと新たな場面写真が解禁された。ある人への想いをつづったこのパワーバラードの映像には、ライブパフォーマンスのシーンをはじめ、本編の名場面が使われている。サビの「君なしで書けないよ」「僕が書く歌は君のことばかり」という歌詞には、主人公リックが下した人生最良の決断が込められているという。
ニック・ジョナスの歌声に、ポール・ラッド演じるリックが夢や成功、家族との間で揺れ動く姿が重なる映像だ。あわせて公開された場面写真には、登場人物たちの笑顔や戸惑い、決意に満ちたまなざしが収められている。

















