トニー・レオンにあて書きされた役。初の欧州映画主演作『静かな友人』日本公開へ


トニー・レオンがキャリアで初めてヨーロッパ映画の主演を務めた『Silent Friend(英題)』が、邦題『静かな友人』として12月4日から日本で公開される。あわせてティザーポスターと予告編、場面写真6点が解禁された。(フロントロウ編集部)
もし、植物も私たちを見ていたら
監督は、『私の20世紀』でカンヌ国際映画祭のカメラ・ドールを、『心と体と』でベルリン国際映画祭の金熊賞を手にしたイルディコー・エニェディ。『花様年華』の名優を主演に迎えた本作は、「植物も人間を観察していたら?」という問いを出発点にした知的ミステリーだ。
トニーが演じるのは、ドイツのマールブルク大学に客員教授として招かれた香港の神経科学者トニー・ウォン。この役はそもそもトニーのためにあて書きされたもので、脚本に深く共鳴した彼が出演を決めたという。
ウォン教授は、パリの植物園で働く科学者アリスとの出会いをきっかけに、大学構内にそびえる一本のイチョウを題材にした奇妙な実験を始める。アリスを演じるのは、レア・セドゥだ。

同じイチョウに触れた、3つの時代の人々
予告編は、ウォン教授が大学で講義をする場面から始まる。やがて物語は、モノクロフィルムと16ミリフィルムで描かれる2つの時代へとさかのぼっていく。
1908年、男性中心の社会で大学初の女子学生となったグレーテ。そして1972年、自由な空気のなかで自分の居場所を探す青年ハンネス。彼らもまた同じイチョウの木に触れ、それぞれのやり方で植物との対話を試みていた。約100年の時間を行き来しながら、人と木の種を超えた交流が描かれる。

ティザーポスターには、大きなイチョウの木と、その木をめぐる実験に取り組むトニーの姿が収められた。

ヴェネチアで6つの賞
本作は第82回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、ルナ・ベドラーが受けた最優秀新人俳優賞や、国際批評家連盟賞など6つの賞を獲得した。サンフランシスコ国際映画祭では、『アフター・ヤン』などを支援してきたスローン財団のスローン・サイエンス・オン・スクリーン賞にも輝き、科学の分野からも評価を集めている。

ドイツ語、英語、広東語の3つの言語で紡がれる147分の物語。『静かな友人』は12月4日から、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネマート新宿、アップリンク吉祥寺ほかで全国公開される。


















