マイリー・サイラスが現地時間10月16日、米ロサンゼルスのハリウッド・ボウルで数年ぶりとなる大規模なライブを開催し、名付け親であるドリー・パートンへの思いを涙ながらに語った。この会場は、マイリーが生涯で一度だけドリーのコンサートを客席から鑑賞した場所だった。(フロントロウ編集部)
「隣でおそろいの衣装を着ていてほしい」と言う人だった
ステージの端に腰を下ろしたマイリーは、「ドリー・パートンのコンサートを生で見たのは、人生でたった一度だけ。それがここだった」と切り出した。
ドリーはマイリーの名付け親であり、マイリー自身はドリーの公演中、舞台裏にいることが多かったという。「ドリーの思いどおりにしていたら、私は彼女の隣でおそろいの衣装を着て立っていたはず」と笑う。だからこそ、ハリウッド・ボウルでの公演を前に、「世界中のみんなと同じように、ただあなたのステージを楽しむ夜がほしい」とお願いしていたのだという。
ところが当日、マイリーが客席にいることを知っていたドリーは、なんとマイリーの主演ドラマ『ハンナ・モンタナ』の主題歌でショーの幕を開けた。
「私とドリーは永遠」
その夜を振り返りながら、マイリーは涙で言葉を詰まらせた。
「ドリーがしてくれたことの多くは、当時の私にはその意味が理解できなかった。でも今、こうしてみんなとここに座り、彼女がすぐそばにいるのを感じていると、生きていた頃以上に彼女の存在を強く感じる」
「この思い出は私にとって宝物。私とドリーの絆は永遠。この世の何ものも私たちを引き裂くことはできない。またいつか会えるのが待ちきれない。だって会いたくてたまらないから」
そう語ったあと、「素晴らしい音楽の中には、ドリーおばさんが作詞・作曲し、プロデュースして歌った曲がある。これもそのひとつ」と紹介し、ドリーが1973年に発表した名曲「ジョリーン」を歌い上げた。
数年ぶりの大舞台で新旧のヒット曲を披露
この日のステージは、最新アルバム『Bass Persuades』を引っ提げたもの。マイリーにとって約4年ぶりとなる大規模なライブで、新曲に加え、「ウィー・キャント・ストップ」「レッキング・ボール」「パーティー・イン・ザ・USA」「フラワーズ」など、新旧のヒット曲を披露した。最新アルバムでは、アーティスト名義を「Miley」に変更したことも話題になっていた。
ドリーは現地時間8月25日、がんとの短い闘病の末、80歳で亡くなった。訃報を受け、マイリーはインスタグラムで「私はこれからもずっと彼女を愛し続けるし、彼女に誇りに思ってもらいたい」とつづっている。
かつて客席からドリーのステージを見つめたマイリーが、今度は同じ場所でドリーの歌を披露。名付け親から受け継いだものの大きさが伝わる一夜となった。



















