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英航空会社、AIスマートグラスでの無断撮影を禁止!搭乗拒否も

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英航空会社、AIスマートグラスでの無断撮影を禁止!搭乗拒否も
写真:Getty Images

 イギリスの航空会社ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が、乗客がMetaのAIスマートグラスを使って乗務員や周囲の乗客を無断で撮影する行為を、運送約款で明確に禁止した。違反した場合、撮影の中止を求められるだけでは済まない可能性があるという。(フロントロウ編集部)

「メガネ型カメラ」での隠し撮りに歯止め

 航空ニュースサイト「Paddle Your Own Kanoo」によると、BAは運送約款に新たな規定を追加し、空港の搭乗口や機内で、MetaのAIスマートグラスを使って係員や周囲の乗客を無断で撮影する行為を禁止した。BAは今年に入ってすでに、乗務員などの写真や動画を本人の同意なく撮影することを禁じており、無断でのライブ配信も認めていない。今回の改定は、こうした規制をさらに強化するものとなる。

 スマートグラスは見た目が一般的なメガネとほとんど変わらないため、スマートフォンを向けるよりも相手に気づかれにくい。BAでは、乗務員をはじめとする乗客対応スタッフに対し、業務中のスマートグラスの使用をすでに禁止しているという。

機内から降ろされ、予約済みの復路も搭乗拒否に

 気になるのは、違反した場合のペナルティだ。改定された約款の第7A.10条では、乗務員や地上係員への嫌がらせや不適切な行為を理由に搭乗を拒否できると定めており、その対象には「BAの乗務員やその他の従業員を同意なく動画撮影、ライブ配信、写真撮影する行為」も含まれると明記されている。

 さらに第11A条では、無断撮影を行なったと判断された乗客について、機内から降ろしたり、予約済みの復路便を含むその後の便への搭乗を拒否したり、警察に通報したりできるとしている。旅行ブログ「Live and Let’s Fly」は、スマートグラスを着用すること自体が禁止されたわけではないとしつつ、内蔵カメラを使って無断撮影すれば、残りの旅程にも影響が及ぶ可能性があると注意を呼びかけている。

機内は「公共の場」とは異なる

 イギリスでは、公共の場で他人に写真や動画を撮影されても、本人の同意がないという理由だけで撮影を止めさせることは難しい。ただし、航空機内は道路や公園のように誰もが自由に立ち入れる場所ではないため、航空会社は運送約款に基づいて独自のルールを定めることができる。

 乗務員の無断撮影を禁止している航空会社はBAだけではない。オランダのKLMオランダ航空は以前から、出発時の機内アナウンスで乗務員を無断撮影しないよう呼びかけている。また、ドイツやカタール、アラブ首長国連邦などでは、プライバシーに関する法律によって、本人の同意を得ない撮影や撮影した画像の使用が制限される場合がある。別の航空会社では、Metaのスマートグラスの使用をやめなかった旅行系動画クリエイターが、機内サービスの提供を拒否されたケースもあったという。

 日本でもカイリー・ジェンナーがデザインに携わったAIスマートグラスが発売されるなど、スマートグラスは身近なアイテムになりつつある。海外旅行で飛行機を利用する際は、スマートグラスの撮影機能を使用する前に、航空会社の規定や周囲の人々のプライバシーに十分配慮する必要がありそうだ。

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