米人気シットコム『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』で、主人公兄弟の母親エヴリンを演じたホランド・テイラー(83)が、番組での待遇について口を開いた。エミー賞に4回ノミネートされても、ギャラは上がらなかったという。シーズン6終了後に契約を更新しなかった背景には、制作側との思わぬすれ違いもあった。(フロントロウ編集部)
「あの番組では、決していいギャラをもらえなかった」
『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』は、米国で2003年から2015年まで全12シーズンにわたって放送されたコメディドラマ。チャーリー・シーン演じるチャーリーと、ジョン・クライヤー演じるアランの兄弟を中心に描いた物語で、ホランドは2人の母親エヴリン・ハーパーを演じた。
ホランドが当時を振り返ったのは、米国時間10月21日に配信された、アンソニー・メイソンが司会を務めるポッドキャスト『Alchemy with Anthony Mason』のエピソード。ホランドは、当時のギャラについてこう明かした。
「あの番組では、決していいギャラをもらえませんでした。8年くらい前に別のシリーズでもらっていたのと同じ額だったんです。エミー賞に4回ノミネートされても、ギャラは上がりませんでした。普通は上がるものなんですけどね」
ホランドは、この役でエミー賞のコメディ部門助演女優賞に4回ノミネートされている。それ以前には、法廷ドラマ『ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル』の裁判官役で、1999年にエミー賞のドラマ部門助演女優賞を受賞していた。すでに受賞歴のある俳優でありながら、さらに評価を重ねてもギャラは据え置かれたままだったという。
「この建物の値段を払ってくれても」
シーズン6の終了後、ホランドはレギュラー出演の契約を更新せず、時折ゲストとして出演する形に切り替えた。
「番組には大好きな部分がたくさんありましたが、礼儀を尽くしてくれる人たちではありませんでした。6年たった時、もう契約はしたくないけれど、望むなら時々出演しますよ、と伝えたんです。なにしろ、私はあの兄弟の母親を演じていたわけですから」
しかし、制作側はこれをギャラの交渉だと受け取った。「これ以上は払えない」と返してきた制作陣に対し、ホランドは次のように答えたという。
「この建物の値段を払ってくださっても結構ですが、わざわざそうする必要はありません。契約を結んで出演を続けるつもりはありませんから、と言いました」
それでも「これ以上払う余裕はない」と繰り返す制作側に、ホランドは「私はそれで構いません。時々ゲストとして戻ってきます」と答えたという。
米Varietyによると、制作陣はこの決断に驚いていたが、ホランド自身はスケジュールを自由に組めることを気に入っていた。契約を更新しなかったことで、出演を打診されても「できません」と断れるようになり、「出たい時だけ出ていました」と振り返っている。
出演者の降板が相次いだ人気番組
『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』は、出演者の交代でもたびたび話題になった番組だった。主演のチャーリー・シーンは、薬物やアルコールへの依存をめぐる問題などが報じられるなか、2011年に番組を降板。シーズン9からは、アシュトン・カッチャーが大富豪ウォルデン・シュミット役で加わった。
一方、ホランドはレギュラー契約を終了した後もゲスト出演を続け、全12シーズンに登場している。
ホランドはその後も、ドラマ『ザ・モーニングショー』などで活躍。映画『キューティ・ブロンド』でも知られ、私生活では2015年からサラ・ポールソンと交際している。80代になった今も第一線で活躍するベテラン俳優だけに、当時の制作陣とのやり取りを振り返る言葉からは、余裕さえ感じられる。



















