244万人動員の韓国大ヒット作、全員がボスを譲りたがる異色ギャングコメディ『BOSS/ボス』日本上陸


2025年秋、韓国映画界でひそかに、しかし確実に存在感を膨らませていった一本があった。口コミを起点に観客を呼び込み、最終的に244万人動員、年間興収5位という成績を叩き出した映画『BOSS』である。派手な続編ものでも、社会派超大作でもない本作が秋夕シーズンの勝者となった理由は、その設定の“ズラし”にあった。
描かれるのはギャング組織の後継者争いという、いかにも韓国ノワールらしい題材だ。しかし本作では、ボスの死をきっかけに浮上した3人の候補が、誰一人としてその座を欲していない。料理人として成功したいスンテ、社交ダンスに人生を見出したガンピョ、そしてやる気だけはあるのに人望ゼロのパノ。奪い合うはずの権力が、必死に譲られるという異常事態が幕を開ける。
この奇妙な構図に拍車をかけるのが、潜入した瞬間に正体がバレてしまうダメ警官の存在だ。彼の行動はことごとく裏目に出るが、その失敗が物語を思わぬ方向へと転がしていく。テンポ良く連鎖する勘違いと選択ミスが、観客の笑いを止めない。
チョ・ウジン、チョン・ギョンホ、パク・ジファン、イ・ギュヒョン、イ・ソンミンと、韓国映画・ドラマを支えてきた顔ぶれが揃い、全力でコメディに振り切っている点も大きな魅力だ。2026年10月23日、日本公開を迎える『BOSS/ボス』。ノワールの常識を知る観客ほど、その裏切りの爽快感にハマる一本である。
『BOSS/ボス』
出演:チョ・ウジン、チョン・ギョンホ、パク・ジファン、イ・ギュヒョン、イ・ソンミン 監督:ラ・ヒチャン
提供:KDDI 配給:日活/KDDI 公式HP:boss-movie.jp 公式X:@bossmovie_jp
原題:BOSS/2025年/韓国/98分/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳:本田恵子
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10月23日(金)全国ロードショー













