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ステージ裏、ノエルがリアムの耳元に。オアシスのライヴ映画がヴェネチアへ

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ステージ裏、ノエルがリアムの耳元に。オアシスのライヴ映画がヴェネチアへ
(C) Simon Emmett

再結成ツアーに密着したライヴ・ドキュメンタリー『オアシス:ドント・ルック・バック・イン・アンガー』が、第83回ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミア上映されることが決まった。同時に公開された場面写真には、兄弟の距離感がそのまま写り込んでいる。(フロントロウ編集部)

一枚の場面写真が語っていること

9月11日(金)から日本国内の劇場で2週間限定公開されるライヴ・ドキュメンタリー映画『オアシス:ドント・ルック・バック・イン・アンガー』。配給のウォルト・ディズニー・ジャパンによると、この作品は第83回ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミア上映される。世界で最初にこの映画を見る客席が、イタリア・ヴェネチアに用意されることになる。

発表に合わせて解禁された新しい場面写真が、なかなか意味深だ。写っているのはステージ裏と思われる場所。バンドのメインソングライターであるノエル・ギャラガーが、ボーカルのリアム・ギャラガーの耳元に顔を寄せ、何かをささやいている。何を言ったのかは映画を見るまでわからない。ステージの外側で兄弟がどんな距離にいたのかを、たった一枚が静かに伝えてくる。

200万人を動員したツアーの、舞台裏だけが残っていた

本作が追いかけたのは、ノエルとリアムによる再結成ツアー「Oasis Live ’25」。5つの大陸をまわり、動員は200万人以上にのぼった。日本でも10月の東京ドーム2日間で約10万人を集め、ほとんど社会現象と言っていい「オアシス・フィーバー」を巻き起こしている。再結成が発表されてからの熱の高まりようはオアシスというバンドが持ち続けていたものの大きさを、そのまま数字にして見せたと言っていい。

ただし、この映画の中身はステージの記録だけではない。リハーサル風景やバックステージの様子に加え、20年ぶりに実現したというノエルとリアムの合同インタビューが収められている。ふたりが同席して同じ質問に答える――それ自体が、ファンにとっては再結成そのものと同じくらいの事件だろう。未公開映像や独占映像も多数含まれ、完売続きだったツアーの内側と、オアシスの音楽が世代を越えて残してきたものの両方に踏み込んでいく。

解禁済みのティザー予告では、その熱量の一端をすでに確認できる。

音楽ドキュメンタリーとしての布陣

制作を手がけるのは、magna studios。Sony Music Entertainment UKの協力のもと、Sony Music Visionが提供している。制作に名を連ねるのは、『ピーキー・ブラインダーズ』で知られるアカデミー賞ノミネート監督スティーブン・ナイトだ。

監督はディラン・サザンとウィル・ラブレース。音楽ドキュメンタリー『Shut Up and Play the Hits』『Meet Me in the Bathroom』を手がけてきたコンビで、バンドがいちばん濃い時間を過ごしている瞬間を撮ることにかけては実績がある。プロデューサーにはサム・ブリッジャーとガイ・ヒーリーが就いた。

スタッフも厚い。音響は『トップガン マーヴェリック』『ベルファスト』でアカデミー賞を受賞したジェームズ・メイザーと、『The Zone of Interest』のターン・ウィラーズ。撮影監督は『ベルファスト』『ビートルジュース ビートルジュース』のハリス・ザンバルコス。ライヴ映画としての音と画に、これだけの人員が投入されている。

『オアシス:ドント・ルック・バック・イン・アンガー』は9月11日(金)より、2週間限定で公開される。ヴェネチアの客席がどんな反応を返すのか、その報せが先に日本へ届くことになりそうだ。(配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン)

9月4日、アジカン後藤正文がタイトルコール。全国70館以上で応援上映も

9月11日の公開を前に、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギター・後藤正文がタイトルコールを務めた特別スポット映像が9月4日に解禁された。後藤とオアシスの縁は古く、2005年の『SUMMER SONIC EVE』でオープニングアクトを担当したのに続き、「Oasis Live ’25」東京公演の初日でもオープニングアクトを務めている。自身のnoteでは「Live Forever」がなければ現在の自分はなかったこと、「Wonderwall」が作曲の最初の教科書でありバイブルだったことを綴ってきた人物だ。

あわせて、全国の劇場での応援上映の実施も決まった。TOHOシネマズ すすきの(北海道)、TOHOシネマズ日比谷と109シネマズプレミアム新宿(東京)、チネチッタ(神奈川)、TOHOシネマズ名古屋栄(愛知)、大阪ステーションシネマ(大阪)、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13(福岡)ほかで、詳細は各劇場への問い合わせとなる。本作は全国70館以上での上映が予定されている。

9月5日、ヴェネチアのプレミアにリアムとノエルが揃って登場。約8分のスタンディングオベーション

現地時間9月5日、ヴェネチア・リド島のパラッツォ・デル・チネマにあるサラ・グランデで、『オアシス:ドント・ルック・バック・イン・アンガー』のワールドプレミアがおこなわれた。1,000人を超えるゲストが詰めかけた会場に、リアム・ギャラガーとノエル・ギャラガーの兄弟が揃って姿を見せている。上映に先立つフォトコールとレッドカーペットには、企画を手がけた脚本家のスティーブン・ナイト、監督のディラン・サザンとウィル・ラブレースも並んだ。

ふたりはファンのサインに応じ、カメラの前ではリアムがノエルの手を取って、歓声に2人で手を掲げて応えた。リアムがノエルに何かを話しかけ、ノエルが笑顔を返す場面もあったという。16年の沈黙を経た兄弟が同じ場所に立つ画そのものに、会場は沸いた。

「オアシス!オアシス!」というコールが飛び交うなか、本編が世界で初めて上映される。終映後に起きたスタンディングオベーションは約8分間続き、リアムとノエルは立ち上がって手を挙げ、客席の熱に応えた。作品を見た海外の映画評論家からは「兄弟が関係を修復し、昨年世界中のファンを喜ばせるまでの道のりを鮮やかに捉えた見事なドキュメンタリー」「大音量で、希望に満ちており、驚くほどエモーショナルな傑作」といった言葉が並び、「驚いたことに、その後は映画が終わるまでほとんど泣きっぱなしだった」と綴った書き手もいた。日本公開は9月11日から2週間限定。

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