グレイシー・エイブラムスの3作目のアルバム『ドーター・フロム・ヘル』が、全米アルバム・チャートで自身初となる首位に立った。アメリカだけでなく、世界のあちこちのチャートを塗り替えている。(フロントロウ編集部)
世界のチャートを次々と塗り替えた
グレイシー・エイブラムスが、7月17日に世界同時リリースした3作目のアルバム『ドーター・フロム・ヘル』で、キャリア最大の結果を手にした。
米ビルボードによると、全米アルバム・チャート「Billboard 200」で自身初となる初登場1位を獲得した(8月1日付)。デビュー・アルバム『Good Riddance』はグラミー賞にノミネートされ、2作目『The Secret of Us』は同チャート2位まで届いていたが、頂点はこれが初めてだ。
勢いはアメリカだけにとどまらない。オーストリア、ベルギー、フランス、ドイツ、アイルランドでも、彼女にとって初めてのアルバム・チャート1位に。さらにイギリス、オーストラリア、オランダ、ニュージーランド、スコットランドの5つの国と地域では、前作に続いて2作連続の首位を記録した。世界のあちこちで、この新作が受け入れられていることがうかがえる。
「20代でいることは、本当に奇妙」
『ドーター・フロム・ヘル』は、グレイシー本人と、長年のコラボレーターであるアーロン・デスナー(米ロックバンド、ザ・ナショナルのメンバー)が作詞・作曲とプロデュースを手がけた作品だ。20代を生きるなかで直面する不確かさや成長、揺れ動く感情が、飾らない言葉で綴られている。

リリースに先立ち、ニューヨークのバワリー・ボールルームで開いた限定ライブで、グレイシーはこの作品についてこう語っている。
「このアルバムは、ツアーが終わり、少し静かに過ごしていた時期から生まれました。20代でいることって、本当に不思議で、奇妙なものです。これまでとは違う意味で孤独を感じることもあれば、これまでとは違う形で胸が高鳴ることもあります。突然、自分の未来を以前とは違うように思い描くようになる一方で、思春期がまだすぐ後ろにあるようにも感じるのです」
その率直さこそが、同世代のリスナーの心をつかんできた理由でもある。
テイラーが見出した歌姫が、頂点へ
8歳で初めて曲を書いたというグレイシーは、2019年のデビュー以降、同世代を代表するシンガーソングライターへと駆け上がってきた。テイラー・スウィフトの「The Eras Tour」でオープニング・アクトを務め、テイラーを客演に迎えた「us.」でグラミー賞にノミネートされるなど、二人の親交も広く知られている。2025年4月のZepp Hanedaでの初来日公演は即完売と、日本でも人気は高い。
なお日本盤CDは、制作風景を収めた20ページのフォトブックなど日本限定特典が付いたデラックス盤と通常盤の2形態で発売中。飾らない言葉で世界の頂点に立ったグレイシーの“今”を、じっくり味わってみてほしい。




















