UKグライムの顔、スケプタが11月6日にニュー・アルバム『The Fork and Knife』をリリースした。全15曲に18組ものゲストが名を連ね、収録曲「Pandora’s Box」のミュージックビデオも同日に公開されている。(フロントロウ編集部)
ラップからダンス・ミュージックまで、ジャンルを越えた共演陣
ゲストの顔ぶれは、UKラップの枠に収まらない。セントラル・シー、ジョルジャ・スミス、フレッド・アゲイン、チェイス&ステイタスに加え、アサケ、アヤ・ナカムラ、プロジェクト・パットと、ラップからエレクトロニックまでジャンルをまたいだ名前が並ぶ。
さらにクイーニー、ノヴェリスト、JME、フィネスキッド、フリスコ、キボ、プレイクボーイマックス、ボスマン・バーディー、メイヘム NODB、クルーズ・レオン、そしてサッグスも参加している。
アルバムに先駆けて出たのは、サッグスとチェイス&ステイタスを迎えた「Innocent Smile」。続いて「Pandora’s Box」が届き、今回ようやく全体像が見えた。
移民2世としてのルーツを、強みとして描く
サウンド面では、グライムを軸にガラージ、ハウス、ジャングル、エレクトロニックを行き来する。サウンドシステムやクラブ、レイヴの現場で長く過ごしてきたスケプタらしい、踊れる幅の広さだ。
テーマの柱になっているのはアイデンティティ。ナイジェリアから移り住んだ両親のもとロンドンで生まれた彼は、ふたつの文化のあいだで育った経験を、葛藤ではなく自分を支える力として捉え直している。

ビジュアルも同じ方向を向く。1980年代のナイジェリア系イギリス人の姿やフットボール文化、ドキュメンタリー風の生々しさを取り込み、戦後にカリブ海から渡ってきたウィンドラッシュ世代の歴史と、いまのロンドンの空気をつないでみせた。
発売日はロンドンでライブ、12月はヨーロッパへ
リリースに合わせ、スケプタはイギリスとヨーロッパで限定ライブを開催する。発売当日の11月6日はロンドンのThe Causeに立ち、12月にはパリ、ブリュッセル、アムステルダムを回る予定だ。
1982年生まれのスケプタは、グライムを世界に広めた立役者のひとり。音楽の外でもNIKEやPuma、Burberryとのコラボを重ね、ナイジェリアの要素を取り入れた自身のブランドMAINSも手がけている。
収録曲は「Secrets Of Patriarchy」で幕を開け、「Innocent Smile」「Belly」を経て「Victory Lap」で締めくくられる。アルバムは各配信サービスで聴くことができる。




















