ジェイソンの母パメラを主人公にしたドラマ『クリスタル・レイク/殺人鬼の母』について、製作陣が「パメラ役は最初からリンダ・カーデリーニしか考えていなかった」と語ったことを紹介したのは、日本での配信が始まる前日のことだった。今回は、クリエイターのブラッド・ケイレブ・ケインが、1980年公開の映画第1作と同じ町で行われた撮影の舞台裏を明かした。(フロントロウ編集部)
45年たっても「まったく同じ」町
ケインが米Deadlineのインタビューで語ったところによると、ドラマ版の撮影が行われたのは、ニュージャージー州のブレアズタウン。1980年公開の映画『13日の金曜日』のロケ地にもなった町だ。
「驚いたのは、この町が45年間ほとんど変わっていないことです」とケイン。「建物も同じで、ペンキの色が少し違うくらい。手を加えたのはその程度で、基本的には45年前とまったく同じ町がそのまま残っているんです」と振り返った。
ニュージャージー州での撮影には、もうひとつこだわりがあった。ケインは「正直なところ、ニュージャージー州は木々の見え方が違うんです。あの雰囲気はほかでは再現できない」と話し、同じ州で撮影することが欠かせなかったと説明している。
ダイナーもボート小屋も忠実に再現
映画版の序盤には、キャンプ場の指導員アニーがヒッチハイクで町を通り抜け、小さな橋を渡り、赤い丸型の公衆電話がある角を曲がって、ダイナー「トゥルーディーズ」に立ち寄る場面がある。ドラマの第4話では、アニーをヒッチハイク中のヒッピーの女性に置き換え、この場面を再現。ダイナーの店内もセットとして再現した。
一方、映画でキャンプ場として使われたキャンプ・ノーベボスコは、現在も営業しており、ホラーファンの聖地にもなっているが、今回は撮影に使用できなかった。そこで美術監督のレスター・コーエンが、ボート小屋を寸法まで忠実に再現して一から建設。第5話では、映画冒頭の惨劇をショットごとに再現したという。
シーズン2の構想も
ドラマ版には、ダイナーの店主トゥルーディーや警官のドーフ、「クレイジー・ラルフ」と呼ばれる男など、映画に登場した町の住民たちも登場する。ケインは、映画では深く描かれなかった彼らの人物像を掘り下げられることがドラマの強みだとして、「『ツイン・ピークス』のような雰囲気にできる」と話した。
「シーズン2のアイデアもある」と明かしたケインは、十分な時間があれば、物語が映画本編の出来事にまでつながる可能性にも言及。ただし、「それはシーズン2ではない」と強調した。パメラ役のカーデリーニは、「パメラが町の住民を全員殺すまで」続けてもいいと冗談を飛ばしているという。




















