ソフトドリンクブランドのペプシ社が新しく発表した、2016年版「最も稼ぐモデル」3位の人気モデル、ケンダル・ジェンナーを起用したショートフィルムに、予想外の批判が集まっている。
画像: Photo:スプラッシュ/アフロ

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ケンダルを起用したCM

 発表されたショートフィルムは、ケンダル・ジェンナーが写真撮影をしていると、その横を抗議者たちがデモ行進していく、というもので、撮影に集中しようとしていたものの、デモが気になるケンダルは行進の輪の中へ。そしてペプシを手に取り、警備していた1人の警察に手渡すと、彼は笑顔でそれを飲み、デモ隊たちからは大きな歓声があがる、という内容になっている。

 ペプシ社は、「私たちが自分を解き放つと決意し、行動を起こすことを選び、自らの情熱に従った瞬間のこと、そして、何も私たちを止めることは出来ないんだ、ということついて描いたものです」と、今回のショートフィルムの趣旨についてコメント。

 しかし、ペプシ社がポジティヴなメッセージを発信したとコメントしているのに対し、ネットからは批判が相次いでいる。それは一体なぜなのか?

「Black Lives Matter」を利用?

 その理由は、今回ケンダルが警官にペプシを手渡すシーンが、「Black Lives Matter」のデモで撮られた、レシア・エヴァンスという女性が警察官に立ちはだかる、有名な写真に似ているという指摘が上がっているから。

画像: ケンダル・ジェンナーのペプシCMに「人種問題」を利用していると批判の声

 「Black Lives Matter」は白人警官によるアフリカ系アメリカ人の射殺事件が多発していることに対する抗議活動で、そんな活動を「広告」に使うことに対し、ネットでは非難の声が続出。

 なかには、「もし僕がペプシを持っていたら、逮捕されることはなかったんだね。びっくりだよ」「ケンダルが『Black Lives Matter』の問題を、警官にペプシを渡しただけで解決しただなんて、信じられる?感動的ね」と皮肉る人も現れている。

 この批判に対し、ペプシ社は、「この広告は、さまざまな人生を生きている人々が、調和の精神をもって団結していることを反映したものであり、私たちはこの重要なメッセージを伝えていくべきだと考えています」とコメント。あくまで今回の広告はポジティヴなメッセージである、という姿勢を示している。

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