平均20%の違い
4月4日、アメリカは同一賃金の日(Equal Pay Day)。
アメリカでは男女の賃金の格差は平均20%。
同じレベルの学歴を持ち、同じ会社に働く、同じレベルの役職の男女の間でも給料に差があることが分かっている。
男女セレブが訴え
「# 20percentcounts(20%は無視できない)」は、アメリカにおける20%という男女格差を知ってもらうためのキャンペーン。
女性として初めてフェイスブックの役員になり現在の最高執行責任者であるシェリル・サンドバーグが発起人で、アリシア・キーズやヒュー・ジャックマンなどのセレブのほか、YouTubeやP&Gなどの企業も参加している。
シンガーのアリシア・キーズは「もしも賃金の男女格差が解消されたら、黒人の女性労働者は4年分の食料、3年半分の養育費、または2年半分の家賃を払えることになるの。格差がなくなった時に全女性にどれだけすごい影響があるか考えてみて!」とコメント。
女優のブレイク・ライヴリーは「男女の賃金格差をなくしたら、310万人の女性労働者とその家族が貧困から救われます」と説明。
さらに女優のエヴァ・ロンゴリアは動画を通して「すべての女性がその価値の分の支払いを受けるべき!」と、ジーナ・ロドリゲスは「平等を実現するのは大変そうに見えるけれど、簡単にすることもできるのよ。一緒に賢いやり方で男女の賃金格差と闘えるのよ」と訴えた。
アスリート界からは、テニスプロのセリーナ・ウィリアムズが「私は同一賃金を支持する」とコメント。
さらに男性セレブも活動に参加しており、俳優のヒュー・ジャックマンは「女性に同一賃金を。今日、そして毎日」とツイート。ラテン系シンガーのエンリケ・イグレシアスも「同一の賃金を受け取るべきである女性たちを支援してくれ」と訴えた。
なかには、女優のソフィア・ブッシュのように賃金格差が21%だった2016年に制作された「わたしが貰うべき21セントを払ってよ」という言葉が刺繍されたTシャツを着てキャンペーンを拡散したセレブもいた。
日本における男女格差はアメリカよりもさらに大きい平均29%で、厚生労働省は「先進諸外国と比較すると、その格差は依然として大きい状況」と発表している。