アメリカの大学で、子供を持つ生徒の数が増えている。
ママ・パパ大学生は30%UP
フロントロウ編集部が入手した女性政策研究所(IWPR)の調査によると、育児をしながら大学に通う生徒の数は2004年に比べてアメリカ全土で30%も増加。ラスベガスがあるネバダ州が含まれるアメリカ南西部では65%も増加している。
ただ、ママ・パパ大学生の学校生活は楽ではない。
大学での授業や課題に追われながら、育児と勉学の両立に励み、さらには育児や学校にかかるお金の確保をするために子供を持たない生徒よりも週に平均30時間多く働いている。
多くを求められているママ・パパ大学生。しかしこの増加に、アメリカの大学では対応が追いついていない。
大学での保育サービスは縮小傾向
ママ・パパ大学生が増えているなか、大学では、なぜか学生に対する保育のサポートが悪化している。
2004年と比較すると大学での保育サービスはアメリカ全土で縮小されており、IWPRの副会長バーバラ・ゴールト博士は、大学側に育児支援プログラムの強化を、州には大学側への働きかけを求めている。そして、「子供を持つ生徒が必要としているものを理解してそれを呼びかけることは、アメリカにおける学歴の進歩や平等さにつながります」と語った。
子育てをしながら学びたい。現代に増えているニーズに大学側はこたえられるだろうか。