【フロントロウ編集部】
最新アルバム『7/27』が日本含む世界55カ国のiTunesチャートで1位を獲得した人気ガールズグループ、フィフス・ハーモニーのメンバーであるノーマニ・コーディが、アメリカがん協会の親善大使に就任した。じつはノーマニにとって、同協会とタッグを組むことはとてもパーソナルな出来事でもある。
Photo: American Cancer Society、Normani Kordei
母が乳がんを宣告され
3月には音楽フェスPOPSPRINGSのヘッドライナーとして再来日を予定しているノーマニ。そんなノーマニの母が乳がんを宣告されたのは、ノーマニがわずか5歳の時だった。
ノーマニは、「化学療法をおこなった母の髪を父が洗面所でそり落とす姿を覚えているわ。とてもショッキングな光景だった」と、フロントロウ編集部に声明でコメント。
そんな彼女がアメリカがん協会のグローバルアンバサダーに就任することを決意した背景には、憧れの人である母だけでなく、「ノーマニ」という名前の由来になったというある人の存在もあったという。
<次に続く:ノーマニという名前の由来は>
「母は私のヒーローなの。今の私がいるのは母のおかげ。この闘いに挑む心の準備はしっかりできているわ。アメリカがん協会の活動を尊敬しているし、グローバルアンバサダーになったことで自分の経験や物語を伝える素晴らしい機会をもらえたと思っている。この役割を通して、前立腺がんと闘っている祖父を応援したい。そして私は会ったことがないんだけれど、私の名前のもとになっている人である、肺がんのため33歳で亡くなったノーマンおじさんに敬意を払いたいと思う」と明かした。
年末の病院訪問で決意
そんなノーマニ、昨年11月には病院訪問もおこなった。
「まだ20歳の私としては、幼い子供たちが苦しんでいる姿を見るのは辛かった」と話すノーマニ。「感傷的になってしまった反面、やりがいのある経験でもあったわ。数人の親御さんが泣きながら、久しぶりに子供が笑っているのを見られたって言ってくれたから。この経験があって、もっと貢献したいという思いが強くなったの」と、アンバサダー就任の裏話を告白した。
母(右)はノーマニの最愛の人。
ノーマニがメンバーとして活動するフィフス・ハーモニーは2015年に「ツイッターで最も話題になった女性グループ」という称号を得るほど人気のグループだけに、彼女が若い世代に与えられる影響は大きい。
アメリカがん協会のマーケティング主任シャロン・バイヤーズも、「ノーマニのように強い発言力を持つ人の応援を受けられて、大変光栄です」とコメントしている。
アメリカがん協会は民間非営利組織としては国内最大規模の資金をがん研究にあてており、病院への無料送迎をはじめ様々な方法でがんと闘う人たちを支援している。