今週末1月20日(金)に行われる就任式をもってアメリカ合衆国第45代大統領としての任務を開始するドナルド・トランプ氏。その妻で、新ファーストレディーとなるメラニア・トランプ夫人が、まもなく引っ越し予定のホワイトハウスに自分専用の「おめかしルーム」なるものの設置を希望している。
これまでにも、選挙運動中の装いが注目を集めるなど、ファッションやメイクには並々ならぬこだわりを持っているというメラニア夫人。
10年以上に渡ってトランプ家のメイクを担当しているメイクアップアーティストのニコール・ブリルは米USウィークリーに「メラニア夫人のヘア、メイク、数々の洋服を収納するための専用部屋を希望しています」証言している。
おめかしルームの中でもメラニア夫人が最もこだわっているというのが写真スタジオ並みの照明設備。
元モデルで、照明がメイクやファッションに与える影響を熟知している彼女は、メイクアップアーティストやヘアスタイリストたちが最高の能力を発揮できるようなベストな照明をリクエストしていて、平均所要時間1時間15分というおめかしタイムを誰にも邪魔されることなく集中して過ごせる空間を求めているそう。
メラニア夫人の「ルック」は会議によって決められる
これまでに行われた選挙中の応援演説や今週末に行われる就任式など、大切な日のメラニア夫人のファッションやメイク、髪型など(総称して「ルック」と呼ばれる)は事前の綿密な会議によって決定される。
ⒸNicole Bryl「衣装を提案するスタイリスト、メイクアップアーティスト、ヘアスタイリストなどを招集して、数回のミーティングが行われます。メラニア夫人は自分が世間からどのように見られたいかという明確なビジョンを持っていて、彼女の意見をベースに、その日のイベントの内容に合わせてみんなで話し合うのです。彼女はハッキリと主張をするタイプなので、私たちチームにとってはとても仕事がしやすいクライアントですよ」とニコールは語っている。
歴代のファーストレディーたちも特別な設備を希望していた
ホワイトハウス内に特別な施設や設備を希望するのはメラニア夫人が初めてではなく、過去のファーストレディーたちもさまざまなものをリクエストしていた。
バラク・オバマ大統領の妻ミシェル夫人は、未来の子供たちの健康を願ってホワイトハウスの庭に家庭菜園を設置。自家栽培した野菜を自分たちの食卓に取り入れていた。
また、史上最も活動的なファーストレディーとして知られる第32代大統領フランクリン・ルーズベルトの妻のエレノア夫人は、当時、世界大恐慌により困窮していたアメリカの経済状況を反映し、ホワイトハウス内での食事を低コストに抑えられるよう、厨房設備を一新した。
ホワイトハウス内にどんな設備を希望するかには、ファーストレディーの人柄や戦略が表れるもの。自身の外見が今後、アメリカ国民、そして世界中の人々の大きな注目を集めることを知っているメラニア夫人は、まずはイメージを優先するため「おめかし部屋」の設置を求めることにしたようだ。