米テレビ史上最も視聴率を獲得するイベント
アメリカ国内だけで推定1億人以上が視聴すると言われるNFLシーズンの優勝決勝戦、スーパーボウル。 試合はもちろん、前半と後半の間に行われるハーフタイムショーも、数々の豪華アーティストがパフォーマンスを披露することで有名である。
今年はレディー・ガガがハーフタイムに出演決定
今年のハーフタイムショーに出演が決定しているのは、アルバム『ジョアン』をリリースしたレディー・ガガ。昨年のスーパーボウルでは国歌斉唱を務めたが、今年は満を持してパフォーマーとして起用された。昨年11月に来日した際には「スーパーボウルに出演できることが楽しみ」と語っていただけに、どんなパフォーマンスをするのか期待が高まる。
アーティストのギャラはなんと無償
毎年視聴率40%を超える驚異的な数字を獲得しているスーパーボウル。試合だけではなくハーフタイムショーにも注目するファンも多い。そんなショーには例年ビッグネームが名を連ねるけれど、なんとアーティストは無償でステージに立っている。
その理由はアーティストとしてハーフタイムショーに出演できるだけで、かなりのステータスとなるから。同時にその圧倒的な視聴率を使って、ツアーや新曲のプロモーションをすることもできる。実際に昨年出演したビヨンセもスーパーボウルに合わせて、新曲とワールドツアーの発表をしている。
そんな歴代ハーフタイムショーの中でも特に話題となったパフォーマンスを、フロントロウ編集部が厳選してピックアップ。
【ハーフタイムの歴史が変わった年】1993年:マイケル・ジャクソン
従来のハーフタイムショーは大学のマーチングバンドがパフォーマンスしていた。しかし視聴率の低下を改善するために、この年に世界的アーティストのマイケル・ジャクソンが起用され、彼が初めて大物アーティストとしてパフォーマンス。この年から、ハーフタイムショーには豪華アーティストが出演することが定番となった。
【9.11追悼】2002年:U2
アメリカ同時多発テロ事件が起きた2001年9月11日から約5ヵ月後の2002年のパフォーマンス。U2の「MLK」と「ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネイム」に合わせて、悲劇の被害者となってしまった全員の名前をスクリーンに映して追悼した。
【胸ポロリ事件】2004年:ジャネット・ジャクソン&ジャスティン・ティンバーレイク
2人がジャスティンの曲「ロック・ユア・ボディ」で共演したパフォーマンスの最後に、ジャスティンがジャネットの胸元の衣装を破り、彼女の右胸がポロリしたこの事件。 じつはこの事件、のちにやらせが発覚し謝罪したものの、生放送で放送されたこのパフォーマンスは物議をかもした。問題となった衣装は不覚にも“ワードローブ・マルファンクション(衣装のせいで本来見えてはいけない体の部位が見えてしまうこと)”の象徴として語り継がれてしまった。
【あやうく転倒】2016年:ビヨンセ&ブルーノ・マーズ&コールドプレイ
2016年に記念すべき50周年を迎えたスーパーボウル。ショー前日にサプライズでシングル曲「フォーメイション」をリリースしたビヨンセは、ブルーノ・マーズとダンスバトルを繰り広げている最中にあやうく後ろに転倒しそうに…。それでも顔色一つ変えずにダンスを継続させた彼女に称賛の声が多数よせられた。
今年のスーパーボウルは米テキサス州現地時間2月5日に開催。全米が大注目するスーパーボウルのハーフタイムショーは、豪華アーティストが夢の共演を果たすのも魅力の一つで、今回もレディー・ガガがどんな演出をしてくるのか注目。
また視聴率にも注目が集まっており、2015年にケイティ・ペリーが記録した1億1440万超えという米テレビ史上歴代1位の視聴者数を上回ることが出来るのだろうか。
Text & Photo: フロントロウ編集部(FRONTROW)/ Yuna Nishikiori、スプラッシュ/アフロ、ニュースコム、ゲッティイメージズ、YouTube、NFL公式HP