「今日も職場に行くのが嬉しくて、楽しくて、もう、うちの上司最高、大好き!」と、叫びたくなる企業がイギリスにある。それは、「イギリス最良のボス」と評されているクリス・モーリング氏が代表の、金融情報の比較サイトmoney.co.ukを運営するドット・ジンク社。
では、いったい何がそんなに最高なのか? ドット・ジンク社の自慢は、その「職場」にあった。
オフィスは、まさかのあの場所
ドット・ジンク社の社員が日々働く自慢の職場。…それはなんと、「お城」!
オフィスとなるお城は、スタッフが働きやすいようにと考えた社長が自ら購入したもので、その内部は個性的に改装済み。「スタッフそのものが資産」と考える社長が、「明るく、クリエイティブな仕事ができるように」と願って買い付けたんだそう。
氷の要塞にあの映画風の試写室も!気になるお城の中は?
それでは、羨ましくなること間違いなしの職場見学をスタート! 外観はもちろんお城。イギリスらしい雰囲気を味わえる歴史的建造物となっている。
スタッフが仕事をする部屋は、自由に行き来が可能。まずはこちら、「氷の要塞」ルームは、静かな環境が好きなスタッフ向けのお部屋。
少し気分転換が必要な時は、ゲーム部屋へ。ビリヤード台や懐かしのアーケード・ゲームが置かれている。
また、映像鑑賞のために専用シアターも完備。映画『スター・ウォーズ』の宇宙船にいるかのような気分が味わえる。
オフィスにはサイトを運営する体力づくりのためのジムも設置されているほか、男性用トイレの小便器がイギリスを代表するバンド、ローリング・ストーンズのロゴをかたどったものだったり、飾ってある肖像画が人気のアメコミ『キャプテン・アメリカ』風にアレンジされていたりと、とにかく遊び心満載のオフィスとなっている。
「職場」だけじゃない、驚きの就労環境!
2008年の起業以来、離職率は驚きの5%以下を誇るこちらの会社には、オフィスの素晴らしさ以外にも離れたくない理由がたくさん。その一部がこちら。
・完全フレックス制
・サッカーとバスケットボールの試合開催
・全額会社払いの社員旅行(行先はフロリダ、ニューヨーク、コペンハーゲン)
・ボーナスは年俸の45%まで
・朝食の無料サービス
・社会保障の全額負担
・3日間のボランティア休暇制度
・年間約70万円まで選べる寄付制度 など。
もちろんスタッフも、福利厚生がよいからという理由だけでこの会社にとどまっているわけではないにしろ、社長の社員への気配りや働きやすさが、モチベーション維持へつながっているよう。
たしかに、こんな会社なら、毎日の労働も苦ではないかも。
Text & Photo: フロントロウ編集部(FRONTROW)/Yoko Narumi 、Twitter/Money.co.uk