毎年のトレンドを反映
1年間にもっとも検索・使用された言葉を割り出して決まる「今年の言葉」は、例年、その年の世界情勢をあらわしてきた。
2015年―アイデンテティー(独自性・固有性)
この年、全米で同性婚が合法化されてLGBT+の権利が大きく飛躍。
2014年―エクスポージャー(さらされる・露出される)
エボラ禁の蔓延や個人情報の流出事件があった年だった。
2013年―プライバシー(私生活を他人に干渉されない権利)
アメリカ国家安全保障局による個人情報入手が告発された。
2016年の英単語
今年を代表する英単語はこれ。
Xenophobia(ゼノフォビア)
外国人嫌い・外国人恐怖症。他国、別の文化出身の人、他人に対する恐怖や嫌悪感。自分とは違う習慣、恰好、文化を嫌う・恐れる行為に対しても使われる。
「ゼノフォビア」という言葉の検索率はイギリスがヨーロッパ連合からの離脱を決めた6月に938%も上昇し、その後もアメリカ大統領選にかけて頻繁に検索されたそう。
「(ドナルド・トランプの)やり方は移民排斥だ。ゼノフォビアとも言えるかもしれない」―バラク・オバマ米大統領、2016年6月の記者発表にて
「(ドナルド・トランプは)ゼノフォビアのファシストだ」―俳優のジョージ・クルーニー、2016年3月にThe Guardian紙にて
「他人との違い」がいつにも増して議論された激動の2016年。来年はこの結果からどう学びどう改善していけるか、世界が試される。