世界中で広がっている、月曜日に食生活を改善する「ミートレス・マンデー(Meatless Monday)」とは? 月曜日からさっそくトライしてみよう!
ミートレス・マンデーとは
ミートレス・マンデーとは、毎週月曜日に肉を食べないムーブメント。
もともとは第一次世界大戦中にアメリカ合衆国食品局が食料確保のために取り入れた考え方だったが、2003年に健康活動家のシド・ラーナーとジョン・ホプキンス大学のチームの取り組みで健康促進のためのムーブメントへと変化した。
日本での肉の供給量は1人あたり年間30キロとなっており、約50年前と比べると10倍に増加。多くの国で同様に肉の過剰摂取が起きており、ミートレス・マンデーは人間だけでなく地球の健康にとっても価値のあるムーブメントなのだ。
なぜ月曜日なのか
ではなぜ、ミートレス・マンデーは月曜日に制定されているのか?
ジョン・ホプキンスの調べでは、禁煙など新しい取り組みを始める日に月曜日を選ぶ人が最も多く、しかも月曜日に始めた場合はその後の週も新しい習慣を継続する確立が高いという。
つまり何か新しいことを始めるなら、月曜日が最適ということ。
セレブ界でも参加者がいる!
ミートレス・マンデーにはヘルシー志向の高い海外セレブも多く参加している。
最近だけでも、TV映画『ハイスクール・ミュージカル』の出演者モニーク・コールマンや、2002年に大ヒット曲「レディ・マーマレード」でグラミー賞を受賞したシンガーのマイアが「#MeatlessMonday」というハッシュタグと共に菜食メニューの写真をアップしている。
ミートレス・マンデーの健康効果
ミートレス・マンデーを推奨している米Meatless Mondayが公開している健康効果はこんなにある!
心臓病の予防
赤身肉や加工肉の摂取量増加は心臓病のリスク増加と関連づけられており、肉食を減らしフルーツや野菜食を増やすことで高血圧や高コレステロールなど心疾患の原因となる症状の予防になる。
肥満防止
世界的な肥満率は増加傾向にあり、2014年の時点で成人の13%が肥満と言われている。欧米での調査では肉よりも野菜やフルーツの摂取量の多い人ほどそうでない人より体重・BMI値が低いことが分かっている。
2型糖尿病の予防
1980年以来世界での2型糖尿病患者の数は4倍に膨らんでおり、とくに加工肉の摂取を減らすことがリスク軽減につながるという調査結果が出ている。
がん予防
世界保健機関(WHO)は肉の一定量の摂取には健康上のメリットがあると認めてはいるものの、加工肉の過剰な摂取には「発がん性がある」と発表している。
食料安保
2014年にアメリカ科学振興協会が発行している学術誌Scienceにて、家畜に与えられている穀物を人間に回せば40億人分の食料が確保できるという論文が掲載された。
新しいことを始めるなら月曜日が良し。あなたもトライしてみては?
Text & Photo: フロントロウ編集部(FRONTROW)/ Sonia Kim、ニューコム、http://www.meatlessmonday.com/