2017年1月にアメリカで催され、ここ日本でもAXNで独占生中継される第74回ゴールデン・グローブ賞のノミネート作品が発表された。
フロントロウ編集部ではノミネート一覧から、注目すべき7つのポイントをピックアップします。
1 サラ・ジェシカ・パーカーが11年ぶりにノミネート
2016年に夫婦の離婚を描く海外ドラマ『Divorce/ディボース』でTVシリーズに復帰したサラ・ジェシカ・パーカーが、同作で約11年ぶりに「テレビの部 ミュージカル/コメディ部門 女優賞」にノミネート。2004年にはドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』で同賞を受賞しているが、本作での受賞に注目が集まる。
- テレビの部 ミュージカル/コメディ部門 女優賞ノミネート女優
- ・レイチェル・ブルーム「クレイジー・エックス・ガールフレンド」
・ジュリア・ルイス=ドレイファス「Veep/ヴィープ」
・サラ・ジェシカ・パーカー「Divorce/ディボース」
・イッサ・レイ「インセキュア」
・ジーナ・ロドリゲス「ジェーン・ザ・ヴァージン」
・トレイシー・エリス・ロス「ブラックイッシュ」
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2 大御所ドラマが新作軍団を受けて立つ
「テレビの部 ドラマ部門 作品賞」では、なんと1作をのぞき全てが新作ドラマという結果に。出来のいい新人軍団を受けて立つ大御所ドラマは、主権争いが描かれている人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。エミー賞史上最多受賞作品でもあるドラマは王者の威厳を保てるか? それとも新作が王者を打ち取るか?
- テレビの部 ドラマ部門 作品賞ノミネート作品
- ・「ザ・クラウン」
・「ゲーム・オブ・スローンズ」
・「ストレンジャー・シングス 未知の世界」
・「ディス・イズ・アス」
・「ウエストワールド」 - その他全テレビ作品のノミネートリストはこちらからチェック
3 今年のテレビ界は「たくましい女性」が輝いていた
サラ・ポールソンが不屈の精神を持つ検察官を演じた『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』、ウィノナ・ライダーが失踪した息子を探し続ける『ストレンジャー・シングス 未知の世界』、エヴァン・レイチェル・ウッドが社会の嘘を暴く『ウエストワールド』など、今年のゴールデン・グローブ賞の作品賞は強くたくましい女性が活躍した作品が多くノミネートされた。
- テレビの部 ドラマ部門 作品賞ノミネート作品
- ・「ザ・クラウン」
・「ゲーム・オブ・スローンズ」
・「ストレンジャー・シングス 未知の世界」
・「ディス・イズ・アス」
・「ウエストワールド」 - その他全テレビ作品のノミネートリストはこちらからチェック
4 一方の映画界はもうちょっと頑張りが必要
逆に映画界は女性を主人公にした作品の少なさが浮き彫りに。ドラマ部門とコメディ/ミュージカル部門で作品賞にノミネートされた全10作品中、女性をメインにした作品は『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』と『トゥウェンティース・センチュリー・ウーマン』の2作品だけ。映画界では女性の活躍の場を増やすよう求める声が増えているが、まだまだ改善が必要。
- 映画の部 ドラマ部門 作品賞ノミネート作品
- ・「ハックソー・リッジ」
・「最後の追跡」
・「ライオン」
・「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
・「ムーンライト」 - 映画の部 コメディ/ミュージカル部門 作品賞ノミネート作品
- ・「トゥエンティエス・センチュリー・ウィメン」
・「デッドプール」
・「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」
・「ラ・ラ・ランド」
・「シング・ストリート 未来へのうた」
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5 『MR.ROBOT / ミスター・ロボット』がダブルノミネート
前回のゴールデン・グローブ賞で作品賞を受賞したドラマ『MR.ROBOT / ミスター・ロボット』の主演俳優ラミ・マレックと助演俳優クリスチャン・スレーターが、「テレビの部 ドラマ部門」の男優賞と助演男優賞にダブルノミネート。ラミは最新のエミー賞で主演男優賞を受賞しており、その実力は折り紙つき。
- テレビの部 ドラマ部門 男優賞
- ・ラミ・マレック「MR. ROBOT / ミスター・ロボット」
・ボブ・オデンカーク「ベター・コール・ソウル」
・マシュー・リス「ジ・アメリカンズ」
・リーヴ・シュレイバー「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」
・ビリー・ボブ・ソーントン「弁護士ビリー・マクブライド」 - テレビの部 助演男優賞
- ・スターリング・K・ブラウン「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」
・ヒュー・ローリー「ナイト・マネジャー」
・ジョン・リスゴー「ザ・クラウン」
・クリスチャン・スレイター「MR. ROBOT / ミスター・ロボット」
・ジョン・トラヴォルタ「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」
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6 最多『ラ・ラ・ランド』は一般にも批評家にも好評化
最多7ノミネートを果たしたのは、エマ・ストーンとライアン・ゴズリングが夢を追いかけながらセンチメンタルなロマンスを繰り広げるミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』。NYとLAで興行収入記録を塗り替え一般層のつかみはばっちりだった同作は、シリアスな作品を好みがちな映画祭でも絶賛の嵐。2017年度の授賞式シーズン再注目の映画だ。
- 映画の部 コメディ/ミュージカル部門 作品賞ノミネート作品
- ・「トゥエンティエス・センチュリー・ウィメン」
・「デッドプール」
・「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」
・「ラ・ラ・ランド」
・「シング・ストリート 未来へのうた」 - その他全映画作品のノミネートリストはこちらからチェック
7 メリル・ストリープのノミネート数が通算30回目に
大女優メリル・ストリープは実在した音痴のソプラノ歌手を演じた映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』で「映画の部 コメディ/ミュージカル部門 女優賞」にノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞での通算ノミネート数が30回に到達。メリルはゴールデン・グローブ賞が長年にわたって映画界に貢献した人に贈る「セシル・B・デミル賞」の受賞も決まっている。
- 映画の部 コメディ/ミュージカル部門 女優賞ノミネート女優
- ・アネット・ベニング 「トゥエンティエス・センチュリー・ウィメン」
・リリー・コリンズ 「ルールズ・ドント・アプライ」
・ヘイリー・スタインフェルド 「ザ・エッジ・オブ・セブンティーン」
・エマ・ストーン 「ラ・ラ・ランド」
・メリル・ストリープ 「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」 - その他全映画作品のノミネートリストはこちらからチェック
第74回ゴールデン・グローブ賞授賞式はここ日本でも2017年1月9日(月・祝)にAXNにて生中継で見られるので、お見逃しなく。1月7日(土)・8(日)にはゴールデン・グローブ賞の魅力を紹介する特別番組も同チャンネルで放送される。
<放送情報>
- AXN独占生中継『第74回ゴールデン・グローブ賞 授賞式』
- 【同時通訳】2017年1月9日(月・祝)8:55AMスタート
【字幕版】2017年1月14日(土)7:00PMスタート
AXNゴールデン・グローブ特別番組「This is GG!」 - 2017年1月7日(土)、8(日)昼0:00PMから
- http://axn.co.jp/
Text & Photo: フロントロウ編集部(FRONTROW)/ Sonia Kim、スプラッシュ/アフロ、ニューコム/QWERTY FILMS/PATHE/BBCFILMS/PATHE PICTURES INTERNATIONAL, BLACK LABEL MEDIA/GILBERT FILMS/IMPOSTOR PICTURES/MARC PLATT