男女4人組から成るアメリカのカントリー・ミュージック・グループ、リトル・ビッグ・タウンが、今週行ったフェイスブック上でのライヴイベントで、先月リリースした彼らの最新アルバムからの先行シングル曲「ベター・マン」が、実はシンガーのテイラー・スウィフトによって書かれた曲だと明らかにした。
もともとはカントリー・ミュージック界からギター1本でシンガーとしてのキャリアをスタートしたテイラーと、以前から親交があった同バンドのメンバーたち。
ある日、テイラー自らが送ったという同曲を初めて聴いた彼らは、全員一致でこの曲を新しいアルバムに収録することに即決したという。
その音源がコチラ。
これまでにも何度も実際の失恋経験を歌にしてきたことで知られるテイラーが、「とても思い入れがある特別な曲」と呼ぶ同曲には、「ベター・マン(訳:もっといい男)」というタイトルの通り、「あなたがもっといい男だったら良かったのに」というフレーズをはじめ、「これは一体どの元カレのことを歌っているのだろう?」と推測したくなる歌詞がたくさん。
世間では、この曲が、今年6月に破局した世界一稼ぐDJのカルヴィン・ハリスか、もしくは、今年9月に破局した映画『マイティ・ソー』の俳優のトム・ヒドルストンについて書かれた曲なのではないかと、ちょっとした騒ぎになっている。
「ベター・マン」の歌詞をチェック
切ない失恋について歌った同曲の歌詞の中から、「これは…」という6つのフレーズをピックアップして翻訳。
テイラーも自身のインスタグラムで「昔から大好きなバンドに自分が書いた曲を歌ってもらえるなんて光栄よ」と「ベター・マン」が自身が執筆した曲であることを認めた。
1. "I know I’m probably better off on my own than lovin' a man who didn’t know what he had when he had it,"
自分の気持ちが愛だということにも気づかないような相手を愛するよりは、1人でいたほうがマシだってことは分かってる
2. "And I see the permanent damage you did to me/ I just wish I could forget when it was magic."
あなたが私に食らわせた一生モノのダメージが見える/(2人の関係が)まるで魔法のようだった時を忘れられたらいいのに
3. “But your jealousy, I can hear it now / You’re talking down to me like I’ll always be around.
あなたの嫉妬が聞こえるわ/私はいつもそばにいるって高を括ったように偉そうな態度で話していたわよね
4. “You push my love away like it’s some kind of loaded gun / Boy, you never thought I’d run.”
あなたは私の愛をまるで弾が詰まった銃のように押しやったわ/私が逃げるなんて思いもしなかったでしょう
5. “I gave you my best and we both know you can’t say that”,
私は自分のすべてを捧げたけど、あなたはそうじゃなかったのを私たちは2人とも知っている
6. “We might still be in love, if you were a better man.”
もしあなたが、もっといい男だったら、私たちはまだ恋をしていたかもしれない
この曲は誰について歌ったもの?
歌詞をチェックしてみて、さらに気になるのが、同曲が誰について歌ったものかということ。
しかし、残念ながら、テイラーの関係者からは、世間で囁かれているカルヴィン説もトム説も否定する証言が。
ある関係者は米E!ニュースに対し、「この曲は数年前に書かれたもの」と話していているほか、カントリー・ミュージック界に精通した記者も「テイラーは2010年頃にすでにこの曲を書いていた」とツイートしていて、そうなると、今年交際していたカルヴィンとトムはどちらも候補から外れることになる。
2010年頃にテイラーと恋のウワサがあったのは、シンガーのジョン・メイヤーと俳優のジェイク・ギレンホールの2人だけれど、ジョンは同年にリリースされた「ディア・ジョン」、ジェイクは日本でもお馴染みの2012年リリース曲「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない」のインスピレーション源になっていると言われていて、今回、リトル・ビッグ・タウンが歌う「ベター・マン」が誰に宛てた曲なのかは、結局のところ明らかにはなっていない。
失恋ソングを作るたびに、「相手は誰だ!?」と世間を騒がせてしまうテイラー。今更ながら、これほど注目度が高いと、恋をするのもかなり大変だろう。
Text & Photo: フロントロウ編集部(FRONTROW)/Ayumi Nakazawa、 スプラッシュ/アフロ、 ニュースコム、Instagram/ Taylor Swift