突然LA公演を中止
カニエのLA公演中止を発表したのは、当日公演を行う予定だった会場ザ・フォーラムの公式ツイッター。中止の理由などは明かされておらず、「今夜のショーはキャンセルされました。払い戻しは店頭にて」といった簡潔なアナウンスだった。
突然の公演中止に、ファンも困惑しているほか、「カニエはクソ野郎だ」などと怒りを抑えきれないファンもいる。
謎の写真を99枚も投稿
公演の中止が発表される数時間前から、カニエは自身のインスタグラムに靴やモデルの写真を一部切り取ったものを連続して投稿。何の説明も書かれていないだけでなく、なんと数時間かけて99枚もの写真をアップしている。
カニエは9月にインスタグラムを開始したものの、1990年に公開されたアーノルド・シュワルツェネガー主演の映画『トータル・リコール』の1シーンの画像をアップしたのみで、その後は更新せず。約2ヵ月ぶりの更新が、この不思議な99枚の写真となっている。
ビヨンセとジェイ・Z夫婦を突然批判
19日にサクラメントでパフォーマンスを行っていたカニエは、突然グラミー賞受賞シンガーのビヨンセへの批判を開始した。
カニエはこれまで、ビヨンセがグラミーやMTVなど音楽祭の賞を逃した際に、「ビヨンセが受賞すべき」と主張するなど、常に彼女を擁護。しかしそんなカニエの行動には世間やセレブからも批判があがっており、この7年もの間、ビヨンセのために、「自分のキャリアや人生、公的評価を危険にさらしていた」のだという。
そんなカニエは、「ビヨンセ、傷ついたよ」と自らの思いを明らかにすると、「だって君が、俺(のMV)やドレイクの『ホットライン・ブリング』に勝って今年の(VMAの)最優秀ビデオ賞を受賞しないと、パフォーマンスしないって言ったって聞いたんだ」と、告白。これまで応援してきたにもかかわらず、ビヨンセから裏切られたのだと批判した。
しかし、「ビヨンセを批判しないでくれ。彼女は素晴らしいよ。テイラー・スウィフトも素晴らしい。俺たちはみんな素晴らしい人間なんだ。全ての人は平等だ。ただ時々策を練りすぎたり、勝つために自分を見失ったりすることもあるんだ」ともコメントしている。
さらに、カニエは先輩ラッパーでビヨンセの夫であるジェイ・Zについても、「ジェイ・Z、電話してくれよ。いまだに電話をくれていないよな」と、コメント。
カニエは10月に自分の妻キムが強盗に襲撃されたあと、電話連絡のみで自分たちに会いに来てくれなかったジェイ・Zのことを批判していたけれど、連絡をするよう呼びかけるということは、いまだに彼との仲は上手くいっていないようだ。
また、この日カニエは約1時間半遅れてステージに登場。たった30分ほどで公演を切り上げており、ファンたちの証言によると、パフォーマンスしたのは3曲のみだったという。
カニエが突然誰かを批判したり、物議を醸す発言をしたりするのはこれが初めてではなく、11月17日のコンサートでも、「投票してたら、トランプに入れてたね」など突然トランプ氏の支持を表明して、ファンからブーイングを受けていた。
以前から爆弾発言が多いとはいえ、ここ数日のカニエの言動は、謎すぎる。