【フロントロウ編集部】
7歳の頃、あなたは一体どんな夢を抱いていただろうか? 宇宙飛行士、お医者さん、スポーツ選手、ケーキ屋さん、おとぎ話に出てくるお姫様、それとも歌手…?
子供らしい夢といえば数々あるけれど、イギリスのエレフォードに住む女の子、クロエ・ブリッジウォーターちゃんの夢はちょっと違った。
彼女の夢は、世界中のエリートたちが「一度は働いてみたい!」と憧れ、例年に続き、2016年版の「働きたい企業ランキング」でも1位に輝いた人気IT企業グーグル(Google)社で働くこと。
クロエちゃんの志望動機
ある日、父親のアンディに「もし今の仕事が上手くいかなくなったら、次はどんな会社で働いてみたい?」と質問したクロエちゃん。「そうだな、グーグルかな」と冗談交じりに答えたアンディは、アメリカ・カリフォルニア州にあるグーグル本社の写真を彼女に見せることに。
するとクロエちゃんは、滑り台やゴーカートなどの遊具までもが備えられたグーグル社の楽しそうな雰囲気に一瞬で心を奪われてしまった。
敷地内を自由に移動できるグーグルカラーの自転車も。©babyganicssf 仕事の合間に童心に返ってリフレッシュできるボールプールや、疲れを取るためのマッサージチェアも備え付けられている。©Joe Harris
グーグル社に応募の手紙を書くことに
「将来は絶対にグーグルで働きたい!」と強く思ったクロエちゃんは、同社に宛てて直筆で手紙を書くことに。「大きくなったらグーグルで働きたいです」と熱い想いをしたためた。
父アンディが公開したクロエちゃんの手紙。「グーグルで働けば、滑り台やゴーカートで遊べると聞きました。学校での成績も良いし、コンピューターやロボットにも興味があります」と自己アピールもしっかり。©Andy Bridgewater
<<次に続く:グーグル社から思いがけない返答が!>>
グーグル社から思いがけない返答が!
すると数日後、なんとクロエちゃんの元にはグーグル社からの返答が。しかも差出人は同社の最高経営責任者(CEO)であるサンダー・ピチャイ本人だった!
サンダー・ピチャイ氏。インド出身で現在44歳の彼は、約13年前に同社の製品管理課に配属。ウェブブラウザのグーグル・クロームなどのソフトウェア開発に携わり、2015年に同社のCEOに任命された。そこには、「お手紙ありがとうございます。コンピューターやロボットが好きだと聞いて嬉しく思います。是非これからもテクノロジーを学んでくださいね。もし、夢に向かって一生懸命努力することをやめなければ、例えばオリンピックの水泳選手になることだって、グーグルで働くことだって、どんな目標だって叶えられるはずです。学校を卒業したら、またあなたの応募書類を送ってくださいね。楽しみに待っています。」と、何とも心温まるメッセ―ジが書かれており、まさか、CEOから直々に返信の手紙が届くとは思っていなかった親子は感動。
グーグル社CEOサンダー氏からクロエちゃんへの返信。©Andy Bridgewater父アンディは、自身のツイッター上で一連の流れを発信し、サンダー氏にお礼の言葉を伝えた。
この一件を知った世間の人々からは、クロエちゃんの思い切った行動に対して「すごい行動力だ!」、「将来大物になりそう!」と感心する声が上がっており、さらに、彼女へのグーグル社側の丁寧な対応も高く評価されている。