【フロントロウ編集部】
小さな子供を連れて映画館に行ったとき、上映中じっとしていられなくて困ったという人もいるのでは? そんな悩みを解決してくれるような映画館がアメリカにオープン予定と発表され、早くも話題となっている。
なんとその映画館には、通常の座席だけでなく、ジャングルジムや滑り台などの「子供が遊べる」設備が備え付けられているという。
その名も「シネポリス・ジュニア」
遊び場が併設された複合型映画館「シネポリス・ジュニア」を考案したのは、メキシコが拠点の映画館チェーン「シネポリス」。米Los Angels Times紙によると、南カリフォルニアの2拠点で「シネポリス・ジュニア」をオープンし、エマ・ワトソンが主演のディズニー映画、実写版『美女と野獣』が上映される予定だという。
対象年齢は3歳から12歳。料金は通常のチケット代に3ドル(約330円)上乗せとなるものの、大人と子供が一緒に映画を楽しめるように、施設内はたくさんの工夫が施されている。
遊び場の内容は?
劇場内は、見た目だけでもワクワクするような赤、青、黄、緑といったカラフルな彩りで統一。スクリーンと最前列の席との間や、通常なら通路となる部分などに遊び場を設置している。
「シネポリス・ジュニア」では、ジャングルジムや大きくて柔らかいビーズソファ、揺れる木馬を完備。ゆったりとしたタイプのシートには枕も付いていて、足を伸ばして寝ころぶことも出来る。また、滑り台や通路にある障害物のコースで探検することもでき、映画の鑑賞後には15分間遊ぶことのできる時間も設けられている。
「シネポリスUSA」の経営責任者であるエイドリアン・ミハレス・エリソンドは、今回の試みについて、「子供たちを喜んで迎え入れ、快適に過ごしてもらえるように意図した」「全てのアイディアは、両親が子供を映画館へ連れてきやすく、子供たちにもっと楽しんでもらえるように考えられている」と説明。
メキシコにあるシネポリス・ジュニアの劇場。「チャイルド・フレンドリー」な映画館を作ることで、近年の映画館離れに貢献できるのではと話している。
2016年の全米興行収入トップ10の大半が『ファインディング・ドリー』や『ズートピア』などアニメ映画だった状況を考えると、映画館で子供に特化した取り組みがなされるのも納得。子供向けに作られたものだけれど、大人でもこの設備にはちょっとワクワクする。