その条件とは、お気に入りのR&Bシンガー、フランク・オーシャンをグラミー賞にノミネートさせること。
フランクは今年、ビジュアル・アルバム『エンドレス』とアルバム『ブロンド』をリリースし、『ブロンド』は発売初週だけで23万以上ダウンロードされ、ビルボードチャート全米1位に輝く大ヒットに。
しかし、フランクのレーベルや代理人などがグラミー賞の選考締め切り日までに申請をしていなかったため、ノミネート対象外となってしまったことが明らかになっていた。
そんなフランクのアルバムを、「(ラジオで)最低1日10回はフランク・オーシャンの曲をかけてくれ」と語るなどSNS上で大絶賛していたカニエは、この事態に納得がいっていない様子。
平等なノミネートを訴える
先週の土曜日(10月22日)、カニエは自身の公演の最中に、「今年一番聞いたアルバムはフランク・オーシャンのアルバムだ」「もし彼のアルバムがどのカテゴリーにもノミネートされないのなら、グラミー賞には参加しない」と語り、グラミー賞への不参加を表明。
さらに、グラミー賞がレディー・ガガのために、本来なら2009年のノミネート対象であるアルバム『ザ・フェイム』を2010年にノミネートするなど例外を設けていた過去について指摘し、フランクに対してもルールを曲げるよう提案していた。
カニエとしては、重要なのはフランクが受賞するかどうかということではなく、とにかく平等にノミネートして欲しいというのが願いであるようで、「アーティストとして、我々は一丸となってこの馬鹿げたことと闘わなければいけない」とも語っている。
最近では、ヒップホップ界の先輩であるジェイ・Zにもイライラを爆発させていたカニエ。とにかく言いたいことは言わないと気が済まない性格のようだ。
なお、2017年のグラミー賞候補作品は、12月に発表される予定となっている。