6月12日、アメリカのフロリダ州オーランドにある同性愛者向けのナイトクラブで、銃乱射事件が発生。49名の死者を出し、アメリカ史上最悪の事件とも言われている。
そんな痛ましい事件の生存者である男性トニー・マレロが、アメリカの人気トーク番組エレン・デジェネレス・ショーに出演。事件による怪我での入院中、ケイティ・ペリーの曲「ライズ」が彼の支えになったと語った。
そんな彼のために、番組がケイティを番組に招待。初対面を果たした。
トニーは「ライズ」について、「歌詞の一言一言がパワフルなんだ」と語り、何度も繰り返し聴いていると告白。それに対し司会者のエレンが、「美しい曲よね。ところでケイティとは会ったことがある? ケイティに会いたい?」と尋ねると、突然のことに固まるトニーをよそに、ケイティ本人が登場。
信じられないといった様子で目に涙をためるトニーを見て、笑顔で登場していたケイティも、思わず涙。数秒間にわたり熱いハグを交わした。
その後トニーは、「とにかくあなたがしてくれた全ての事にありがとうって言いたくて。あなたの歌詞は、病院での日々からこの瞬間までずっと、僕のことを助けてくれた。あなたは、本当に素晴らしい人だ」とケイティに感謝を表明。ケイティが、「ありがとう」と言ってトニーの手を強く握り返すと、番組の観覧者からは大きな拍手が沸き起こった。
その映像がこちら。
また、ケイティはトニーのために、彼が通いたいと思っている映画学校の1年目の学費を支払うと提案。彼の夢を実現させる手伝いを申し出た。
「ライズ」は、世界の団結を願い、作られた1曲。過去にケイティは、この曲が「私たちを癒して、団結をもたらしてくれて、そして一緒に立ち上がるために奮い立たせてくれることを願っている」とNBC局に語っていたことも。
そんな彼女の願いどおり、「ライズ」はトニーを癒し、立ち上がるための助けになったようだ。