15歳でストリッパーに
15歳の時にストリッパーとして仕事をしていたことを明かしているアンバー。世間ではそんな彼女を、「元ストリッパー」と呼んで軽視する人も少なくない。
そんななかアンバーが南アフリカのCosmopolitan誌で、ごもっともな反論をした。
彼女が反論に持ちだしたのは、自身と同じく売れる前にストリッパーをしていた俳優のチャニング・テイタム。彼はこれをネタに、男性ストリッパーを主人公にした映画『マジック・マイク』を制作してヒットさせている。
「彼はストリッパーを題材にした映画まで作ったのよ! みんなそれを買って絶賛して、『オーマイゴッド、マジック・マイクを観に行かなきゃ!』って言ったわ。でももし私がそれをやったら、きっとみんな私を汚らわしいと呼ぶわ」
「私は8つもの事業を展開していて、自分の会社のCEOでもあるのに、それでもストリッパーって呼ばれるのよ。信じられないわ。(チャニングと)私はまったく同じことをしていたのに、私だけが低レベルに見られるの。彼のせいじゃないわ。社会のせいよ」
このように対象によって違う反応をすることを英語では「ダブル・スタンダード(double standard)」と呼ばれていて、近年、この問題に声をあげる女性セレブが増えている。
アリアナ・グランデ
「女性がセックスについて公然と話すと、彼女は批判されるわ。でも男性が女性について話やラップをすると、面白がられるの」―ツイッターにて
テイラー・スウィフト
「みんな『彼女は元彼の曲ばかり作ってる』って言うけど、正直それって性差別的な見方だと思うの。エド・シーランやブルーノ・マーズには誰もそんなこと言わないじゃない。彼らはみんな元恋人や現恋人のことを歌っているのよ」―豪ラジオ局2DayFMにて
マイリー・サイラス
「(ラッパーの)ケンドリック・ラマーがドラッグのことを歌ったら彼はクールで、私がやったら薬物中毒のあばずれって呼ばれるんだから」―米Marie Claire誌にて
エミリー・ラタコウスキー
「ミック・ジャガーは73歳になった今でもたまにステージ上でシャツの前ボタンを開けてくるくる回るわ。私たちはこれが彼のアーティスト性でありパフォーマンスであると理解しているわよね。一方、同じような革新的なアーティストである58歳のマドンナがメットガラにシアーのドレスを着ていくと、批評家は彼女を『ひどい見た目』『注目を集めようとしている』と言うのよ」
ダブル・スタンダードはどの国でも起きていることで、女性が女性に対して行うことも少なくない。 男女間の平等さを得るためにも、私たちそれぞれがこの非平等な「価値観」を変えなくてはいけない。