しかし音楽界の稼ぎ頭トップ7全員がインスタグラムを活用している一方、役者界で利用しているのは7人中2人のみ。
この違いは何なのか? フロントロウ編集部が迫る。
音楽界では常識・女優界では非常識
まずは分かりやすく、女性セレブのインスタグラムの利用状況を音楽界と役者界で比較。
音楽界
セレブ名 インスタグラムの利用
1位 テイラー・スウィフト している
2位 アデル している
3位 マドンナ している
4位 リアーナ している
5位 ビヨンセ している
6位 ケイティ・ペリー している
7位 ジェニファー・ロペス している
(Forbes誌2016年最も稼いでいるセレブより)
女優界
セレブ名 インスタグラムの利用
1位 ジェニファー・ローレンス していない
2位 スカーレット・ヨハンソン していない
3位 メリッサ・マッカーシー している
4位 ビンビン・ファン している
5位 ジェニファー・アニストン していない
6位 ジュリア・ロバーツ していない
7位 アンジェリーナ・ジョリー していない
(Forbes誌2015年最も稼いでいる女優より)
私生活を見せないことは女優にとってプラス
この明らかな違いの理由について、ハリウッド映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』の主演女優であるミア・ワシコウスカに聞いてみた。
自身もインスタグラムを公的には利用していないミアは、「女優としては、いろいろな役に挑戦するものでしょ? だからこそ、私生活を全て見せない方が女優としてのキャリアにはプラスなのよ」とフロントロウ編集部に回答。
つまり、女優は役ごとにイメージをがらりと変える必要があるため、インスタグラムなどでプライベートを見せすぎてイメージを固定するのはキャリアにマイナスだということ。
このミアの言葉を裏付けるように、女優界でもコメディ専門のセレブなどすでにイメージが固定しているセレブの間ではインスタグラムの利用率は高い。
さらに、オスカー常連ではない女優や、ブランド展開などの副業に力を入れている女優など、女優以外の仕事で稼ごうとしている女優たちもPR目的で利用傾向にある。
トップ女優のプライド
音楽界で収入1位のテイラー・スウィフトが年収約175億円であるのに対し、女優界1位のジェニファー・ローレンスは約50億円。
業界自体の収益の違いや男女差の問題などもあるとはいえ、SNSが巨額のビジネスになっている現代で、SNSを利用しているかどうかが収入に与えている影響は大きい。
それでも本業である女優業に影響があっては本末転倒。トップ女優たちが時代とは逆行したスタイルを貫いている背景にはそんな理由があった。