作品賞の発表ミス
アカデミー賞での受賞作品や受賞者の発表方法は、プレゼンターがスタッフから手渡された封筒の中に入っているカードを読み上げるというもの。
しかし今年の「作品賞」発表の際に、スタッフから作品賞の『ムーンライト』と書かれたカードではなく、映画『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンが受賞した「主演女優賞」のカードが入った封筒が渡されるという、まさかのミスが発生した。

フェイ・ダナウェイとともにプレゼンターを務めたウォーレン・ベイティが間違った封筒の中身に困惑するなか、ウォーレンがフェイにカードを見せ、フェイが『ラ・ラ・ランド』と発表。『ラ・ラ・ランド』のスタッフたちが感謝のスピーチを行うなか、本当の受賞作品は『ムーンライト』であると訂正されるという、なんとも気まずい事態が起こった。
「立ち直れていない」
作品賞発表ミスについてフェイは、「まだあの瞬間から立ち直れていないの」とニュース番組『NBCナイトリー・ニュース』にコメント。ステージ上でウォーレンが封筒を開けて作品賞を発表するまでの流れを、「すべてリハーサルしていたわ」と、流れについては計画通り行われていたと語った。

しかし、そこでスタッフが封筒を間違えるという予想外のミスが発生。ウォーレンが困惑する様子をみたフェイは、まさかミスが起こっているとは気付かず、「彼がふざけているんだと思ったの」と、あくまで発表を劇的に演出するためのものだと思っていたそう。
またフェイは、「本当に申し訳ないと思っているわ」とミスについて謝罪。「どうしてカードの上に書かれていたエマ・ストーンの名前が見えなかったのかしら?」「普通なら、『カードが間違っているわ』って言えたんでしょうけど、でもそうはならなかったの」と、当時の状況を振り返った。

作品賞はアカデミー賞の最後に発表されることになっており、フェイは放送終了の時間が迫ってきていたことなどから、ウォーレンがなかなか発表しない様子をみて焦ってしまったよう。
今回の発表ミスは、あくまでスタッフが間違えてしまたったため起こったもの。スタッフはすでにアカデミー賞の担当を外される処分を受けており、世間ではプレゼンターのフェイとウォーレンを擁護する声が上がっている。