一夜明けた今も話題に
アリアナ・グランデのマンチェスター公演で起きた爆破テロを受け、事件の被害者やその家族への追悼・支援を目的として日本時間の6月5日に開催されたチャリティー・コンサート、「ワン・ラヴ・マンチェスター(One Love Manchester)。
わずか3時間で3億円近い寄付を集めた同公演では、アリアナの想いに賛同したトップアーティストたちが、それぞれに心のこもったパフォーマンスを繰り広げ、一夜明けた現在でも世界中で大きな話題となっている。
そんななか、同公演でシンガーのケイティ・ペリーが着用していた衣装にある熱い想いが込められていたことが明らかに。
まるで天使のようなオール白スタイルで登場
ケイティは、ESTEBAN CORTAZAR(エステバン・コルタサル)の白いロングスリーブのミニドレスに白い天使の羽のようなフェザーのロングガウンを羽織り、白いアンクルブーツを合わせた、まるで天使のような全身ホワイトのスタイルでステージへ。
自身のヒット曲「パート・オブ・ミー」と「ロアー ~最強ガール宣言!」の2曲を熱唱し、「隣の人に愛してると言おう」と熱いスピーチをした。
そんなケイティが、パフォーマンスの終盤にフェザーガウンを脱ぎ捨て、その様子が大画面に大写しになると、会場に居た観客たちやテレビやパソコン、スマホを使って同イベントを視聴していた人々の視線は彼女の背中に釘づけに。
ケイティが着ていた重ね着風のドレスの背面には、まるで緩やかなハート型を描くように、いくつもの写真が転写された生地が使われていた。
犠牲者22人の写真を背負って
彼女のドレスの背中、首元、袖口から覗いていたのは、実は、爆破テロで亡くなった犠牲者22人の写真。
公演中にケイティ自身が言及することは無かったものの、彼女のステージを見ていたファンたちの間でネット上ですぐに話題となり、このことが発覚した。
この日、「愛は恐怖や憎悪嫌に勝つことができる」と力強く語ったケイティ。被害者たちの笑顔を文字通り背中に背負い、心から世界の平和を願っていた。