91歳を祝福したエリザベス女王
4月21日に91歳を迎えたエリザベス女王の公式誕生日を祝う、軍旗分列行進式(Trooping the colour)と呼ばれるパレードがバッキンガム宮殿前で行われた。

例年、季候の良い6月に行われるこの行事に、エリザベス女王ほかロイヤルファミリーの姿を一目見ようと、多くの人が詰めかけた。
今年は気温が25度を超えるほどの快晴となり、数時間も炎天下で行進を続けたイギリス軍隊の兵隊が熱中症で倒れるアクシデントも。


相次ぐ悲報を受けて女王が声明
そんな天候のもと行われた祝賀の日でエリザベス女王は、マンチェスターで行われたアリアナ・グランデのコンサート会場が標的となったテロと、ロンドンで発生したテロ、さらにはロンドン西部の高層公営住宅火災を受けて、声明を発表。

「今日は伝統的な祝賀の日ですが、ここ数ヵ月で悲劇が相次いで起こってしまったために、今年は国全体が非常に重苦しい雰囲気に包まれていています。
この悲劇に直面してしまったすべての人へ国をあげてお悔やみを申し上げます。まだ援助を必要としている人が大勢います。国を通して支援の手を緩めてはいけません。悲劇が続き、逆境にある我が国イギリスは今こそ団結が必要なのです」と、公式誕生日に異例となるコメントを残した。

さらに相次いで発生した悲惨な出来事で命を落としてしまった人々を謹んで、1分間の黙とうが捧げられた。