約4年ぶりの新曲「プレイイング」
現在もドクター・ルークとの裁判が続いているケシャが、現地時間の今週木曜日(7月6日)、約4年ぶりとなる新曲「プレイイング」を発表。
同曲のMVも同時に公開された。
ファンたちが待望の新曲に湧くなか、世間では、“Praying(祈り)”と名付けられたダークでパワフルなこのバラード曲の歌詞が話題に。
痛烈すぎる歌詞の内容を全文訳
フロントロウでは、ケシャに対し長年に渡って大物プロデューサーとしての権力を振りかざし、レイプや言葉の暴力を繰り返してきたというドクター・ルークへのダイレクトすぎるメッセージが込められた歌詞を全訳して紹介。
もう少しで騙されるところだった
俺が居なければ、お前は何者でもないって言ったよね
でも、アナタが私にしたすべての事のおかげで
私がどんなに強くなれたかっていうことには感謝してるの
アナタは私に火をつけて 地獄に突き落とした
私は自分のために戦う方法を学ばなければならなかった
私たちは2人とも真実を知っている
これがアナタへの別れの言葉っていうことにしましょう
アナタがどこかで祈っていることを願うわ
アナタの魂が変わっていることを願う
アナタが心の平安を見出していることを願う
ひざまづいて、祈っていることをね
自分自身を誇りに思う
もうモンスターはいない また息ができる
アナタは私はおしまいだって言ったよね
でも、アナタは間違ってた まだまだこれからよ
自分ひとりで充分やっていける
私は捨てられて燃やされたけど
最後にはアナタの名前なんて誰も覚えていないはず
ねえ、ときどき、夜、アナタについて祈ることがあるのよ
いつかアナタも光を見ることができますようにって
「行いは自分の身に返ってくる」っていう人もいるけど
神様にしか許しを与えられないことだってある
(※繰り返し部分は割愛)
同情の念を持つことでより強くなる
同曲のリリースに合わせ、ケシャは、ドラマ『GIRLS/ガールズ』の女優レナ・ダナムが運営するフェミニスト・ニュースレター「Lenny(レニー)」に寄稿。
そのなかで、「私は、絶望と憂鬱に触れ、さまざまな障害を乗り越えて自分自身のなかに強さを見つけました。この曲には、自分を傷つけ、恐怖を与えた人物に対してですら、同情の気持ちを持ち、たとえどんなに孤独で打ちのめされていても、自分自身に誇りを持とうというメッセージを込めました。そして、自分を傷つけた人ですらも、いつかは癒しを得ることを望むという意味も込められています」と綴っている。
このことから、ケシャはドクター・ルークの卑劣な行いを許したわけではないものの、彼に同情し、彼が過去のあやまちを悔い改めることを心から願っているということが伝わってくる。
もともと、自身の辛い体験を公にすることにより、同じような状況にある人々の力になりたいという理由もあり訴訟を起こしたケシャ。
「プレイイング」で彼女が歌ったメッセージは、どんな風に人々の心に、そしてドクター・ルークの心に届くのだろうか?