時代により成就できなかったカップル
日本でも話題となっている「終活」を、映画のようなラヴストーリーで迎えることを決めたカップルがアメリカにいる。
アメリカ、ノース・キャロライナ州に住む88歳のエド・セラーさんと、89歳のケイティ・スミスさんが初めて出会ったのは、今から約70年前。
近所に住んでいた当時14歳だったエドさんと、15歳だったケイティさんは、お互い恋に落ち、10代という若さながら運命の相手を見つける。
ただ、2人が大恋愛をした1940年代当時は、現在のように10代の若者男女が簡単にオープンな交際をすることが難しかった時代。
2人は3年もの間、密かにラヴレターを交わし続け、付添いのいるデートも重ね、愛を深めていったそう。
しかし、そんな2人の関係がケイティさんの両親に発覚したことで、激怒した彼女の両親は、エドさんがケイティさんに二度と会わないように警告。その後、エドさんを避けるように、ケイティさん一家は引っ越してしまった。
70年後に再会
それから約70年。88歳と89歳になったエドとケイティは、それぞれ結婚し、子供と孫、ひ孫に囲まれた幸せな生活を送っていたけれど、エドさんの妻は4年前にアルツハイマー病により、ケイティの夫は17年前にガンにより、帰らぬ人となった。
2人が独りになってから数年後、エドさんが電話帳を頼りに必死の捜索をした結果、ケイティさんと再会することに成功。
再会してからは、10代の頃に戻ったかのように昔話に花を咲かせ、会話を重ねて6ヵ月が経った頃、運命の恋で結ばれた2人はエドさんの説得により、ついに結婚式を挙げることを決意。
結婚式は、エドさんとケイティさんの両家族が総勢50人以上集まり、時代のせいで叶えることができなかった2人の大恋愛を成就させるために協力したそう。
70年の時を経て、ついに実ったエドさんとケイティさんの愛。今後は、「終活」を共に支え合いながら結婚生活を送っていくことを誓った。